市販の風邪薬服用が必要 | 藤本松邨~しょうそん日記

藤本松邨~しょうそん日記

岸和田市の書家・藤本松邨(ふじもと しょうそん)が徒然なるままに綴る日記です。

 

長期間の咳に潜む大病

 

これは風邪なのか、それとも花粉症によるものなのか~^^^~気が付けば長らく続いているその咳には、、時に死に至る重大病が隠されているかもしれない。

最近よく話題に上がるマイコラズマ肺炎をはじめ、一般の人には判断できない様々な原因を知っておこう。

 

 

花粉症の季節がまだ終わらない今は、耳鼻咽喉科医にとって忙しい時期。

 

鼻水やくしゃみ、咳まで出て、花粉症だか風邪なのかわからない状況で病院を訪れる患者も多くいるという。

 

診察を受ければ一目瞭然なのだが、中でもゴホゴホといった繰り返す咳には要注意だ。

「最近は、肺結核も増えているからです。  筋骨隆々で営養をしっかり摂っている人でも、肺に空洞ができてしまう重症の肺結核が見つかり、本人も驚くことがあります」

 

 

 

問題なのは、咳が出続くても自己判断してしまう場合が多い点だ。

 

「喘息並の咳をしながら、たかが咳と思ってしまう人が多いです。

 

しかし、聴診器を当てて肺の音を調べると、上気道(鼻から鼻腔、鼻咽腔、咽頭、咽頭まで)だけでなく、肺の中で病変が進んでいる場合もある。

 

ですから、2週間以上咳が続く人は、胸部レントゲン撮影による診断を受けるべきでしょう」

 

咳といいても色々ある。

 

長引く咳が風邪によるものか、気管支炎や喘息などの風邪以外のものが原因しているのか、一般の人にはかっきりと判断出来ない。

 

「重要なのは、どのような状態であるかしっかりチェックすること。

 

例えば、いつから咳が出ているのか、1日のうち何時ごろに咳が多くでるのか、咳以外に体重の減少や微熱などの症状がないか___などです・

 

 

医師は、その答えの頻度の高い症状で病気を絞り込んでいき、気管支炎、肺炎、喘息、副鼻腔炎、アレルギーの咳、風邪によるものかどうか決定するという。

 

 

「から咳という言葉を聞いたことがあると思いますが、気管支が過敏になっているとき、冷たく乾燥した空気を吸うだけで咳き込むことがある。

 

 

これが痰が出ない咳か、それとも痰が出る出る咳かの違いも、病名を判定する上で重要になってきます」

 

「患者さんに痰が得出ると聞かされると、その痰を止める咳止めの薬を処方しがちですが、咳を止めると気管支にかえってたんが溜まりやすくなってしまう。

 

痰には細菌感染の原因菌が含まれているため、感染の機会が増え、症状が悪化する可能性が高くなってしまうのです。

 

一方、痰が出ないと訴える人を詳しく調べると、痰が気管支に絡んでいる場合もあります」

 

痰にも様々な種類があり、色がついている場合か気道(気管支の部分)に細菌感染があるとされる。

 

 

又、喘息で発作が起きる場合に出る痰には、その中に「好酸球菌」が増加していると言われ、少し黄色を帯びた膿性のものもある。

 

「其のため、市販の風邪薬を服用する際には注意が必要です。   咳止めが少量加えられているものが多いため、一時的に収めることができても、気道にたんが残っている場合があるからです。

 

やはり、専門医に処方された気すりを使うのが最も安全と言えます」

 

最近は、感染症の中にあって、マイコプラズマ肺炎という病がよく話題にのぼる。

 

症状は風邪と同じだが、くしゃみや鼻水は少なく、発症当初の、痰の出ない(空咳)が特徴だ。

 

 

都内で呼吸器内科クリニックを営む大谷義夫院長は、こう言う。

 

「感染経路は咳で移る飛沫感染ですが、体内に侵入した病原体ですが、下気道(気道のうち咽頭よりも末梢の部)で増殖すると、免疫が過剰に反応してしまい、炎症が起きると考えられています。

 

感染から発症するまでの潜伏期間は1~3週間ほどです」

 

             大人は重症化するマイコプラズマ

 

流行する場合は、学校などで集団感染する子供の発症が中心となるが、大人が感染すると子供より重症化しやすいという。

 

「大人が感染すると、激しく咳が出て、夜も眠れないほどの気管支炎の状態になる場合があります。

 

喘息を持ひとなどは、引き続き気管支ぜんそくが悪化、咳喘息になることもある。

 

そこから肺炎を引き起こす割合は、最近のデーターで全体の5~6%。     発症者の免疫反応が関係するため、受診が早ければ重症化しないということも言えません。

中には、発症から3日で人工呼吸器が必要になる患者さんもいます。

 

まれにですが、心筋炎や髄膜炎などを併発することもあり、命に関わるケースもあるのです」

 

 

厄介なのは、原因となるマイコプラズマ自体が、我々の周囲にいる普通の微生物であるという点だ。

 

感染力はは決して強いわけではないが、感染した人の免疫力に反応して発症するため、免疫力に高い、若くて元気なひとでも強く元気なひとでも症状が強く出るケースがある。

 

「通常、症状の出方やX線画像など見て、マイコプラズマ肺炎を予想させるいくつかの要因が重なったところで治療を始めます。

基本は抗生物質の投与と安静で、1週間から10日程度で快方いていく。マイコプラズマ肺炎罹った場合、菌を排除しようとしてマイコプラズマ肺炎抗体の推移での状態であるかの診断が可能です。

 

 

只実際には、診断時にすでに治っていることがほとんどだという。

 

それでも、風邪と間違えて放置すれば重症化することもある上、会社や家庭内で感染を拡大する危険性もあったことを考えれば、早期の適切な処置がいかに大事なことかがわかる。

 

「マイコプタズマは細菌壁がないため、細胞壁を壊して菌を殺すタイプの抗菌薬は効きません。

 

つまり、普通の肺炎などに使用するペニシリン系やセフェム系の抗菌薬が効かないことから、薬のチョイスが肝心になるということです」

 

そこで再度、マイコプラズマ肺炎に罹った際の症状を確認しておこう。

 

1  鼻水や鼻づまり。

2  喉の痛み。

3  空せきから淡からむ咳への移行。

4  37C~39C以上の熱。

5  喘息がある場合はその悪化、ゼイゼイといった喘息

6  呼吸困難

 

咳にも様々な原因がある。

 

甘くみるとことなく、しっかり確認しよう。

2  喉の痛み。