何故人は生きているのか


何故人は死ぬのか


何故この世には腐った人種がいるのか


僕は神だ


僕は正義だ 僕が・・・・・・・・・・・


法律だ


2013年1月の2日


まだ年が明けてまもない


皆が楽しそうに新年を満喫している


しかし その新年がもっとも苦痛に思うものもいる


家族もなくし すべてをなくしたこの男


すべてが憎い すべてを殺したい


人々から罵声をうける


世界中の人間が俺の敵だ


俺に見方などいない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


まったくもって殺人者の一人だ


全員から罵声を浴びせられても


俺が正義だ 俺が法律 俺が神だ



五十嵐 雅夫 (34)


この男 頼れる身内もなく


次第に思考が腐ってき


そして今のようなことを考えている



3日・・・・・・・・


『・・・・・・・・・・・・』


あまり人はうろついてない・・・・・・・・


やるんだったら今か・・


いや 俺はそんなチンケな殺しかたなどいやだ


大通りで殺してみせる


それには・・・・・・・・・


この正月が終わるのを待つか・・・・・


ターゲットは大人・・・・・・・・・


いや・・・・・・ 子供のほうがいい


子供のほうが楽に殺せる・・・・・・・・・  そう小学校に入ったばっかりぐらいの


ソイツを大通りで殺す  うん  そうだ 殺す


子供は男? いや女のほうがいい


どうせ殺すならぎゃぁぎゃぁ言うほうのほうが殺したときも


気持ちいいだろう・・・・・・・ 


それまでどこに行こうか・・・・・・


とその時 野良犬が五十嵐の前をチョボチョボと歩いていた


『・・・・・・』


そうだコイツを練習にして殺した肉は食べてやろう


うんソテーがいいかな・・・


五十嵐はポケットにいれていたナイフを手にして


人がいない孤独な空気のする路地まで犬を連れて行き


『へへっ・・・・・・・・・・・・いただきます』


迷いなく犬の頭めがけてナイフを突き刺した・・・・・・・・・・・・・・


飛び散る鮮血 がくがくと震える犬


『・・・・・・まだ死なない 頭はやっぱ固いな・・・・・・』


と犬の腹にめがけてナイフを4回ほど突き刺した


ガクガク震えていた犬の足がとまり・・・・・・・・・・ 犬は力尽きた


五十嵐はきていたカッパを脱ぐと


犬の死体をみて 『マズそうだな 細菌とかもあるんだ 食べるのは止めておこう』


といいカッパとナイフをその場に放り投げて


路地を後にした・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


時は少したち2月


五十嵐はナイフを懐に隠し


大通りを散歩していた


そこに小学生ぐらいの女の子・・・・・・・親子連れで歩いている


『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』


うんアイツだ・・・・  アイツを殺る


うんこの信号が青になったら 俺は神だ・・・・・・・・・ 


この凡人どもには到底理解できないことを成し遂げて


俺は神になるんだ・・・・・・・・・  俺は正義だ  これは俺の生贄だ・・・・・・・


信号が点滅する・・・・・・・・



あの子が母親と手をつないで こっちにくる


五十嵐はニヤリと笑い 近づく・・・・・・・・・・







『キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー』



俺は正義だ・・・・・・・・・・・・


俺は神だ・・・・・・・・・・・・・・・・


俺が・・・・・・・・法律だ・・・・・・・・・・・




蟹・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


うまい


か?


蟹・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


うまい


よな?


蟹・・・・・


痛風はゴメンだぜ


蟹を食べると無口になる・・・・・


ほじくってるからだろ



正直


なんかつけないと


味なんて微塵もないな



最初に食べたのって誰だ?


ヤドカリも蟹らしいぜ・・・・・・・・・・・・・


へぇ


そうなんだ



『お前 蟹の念仏だよな』



なんだそれ?


『蟹って泡はくだろ?


ブクブクいうだろ?


だからブクブクいうようにくどくど呟くことを言うんだよ』


あぁ


そうか


で?

人生は無限のループのようなものだ


毎日毎日くりかえしの人生


いつも同じ仕事仕事


なんていう人もいるが


僕はループなんかではないと思う


人生なんて


毎日同じ仕事だけど


そこにいつもとは違うちょっとした話


昨日とは違うちょっとした笑い


昨日とは違うちょっとした悲しみ


そのちょっとした昨日とは違うことで


人生はなりたっているんだ


僕はそう思いたい