鳥居強右衛門(岡崎体育さん)が、めちゃくちゃ良い味を出していましたね~!
歌い出したときは「アメリカドラマ?!」と思いましたがすぐ慣れた。
この柔軟性があるかないかで、どれだけドラマを楽しめるかが決まると思います。
そして、コメディパートも相変わらず安定に面白い!
行き倒れえていた強右衛門を熊か猿と勘違いした亀姫が、
死んでいるのかどうかを確かめるために石を投げ…
その石がどんどん大きくなっていき、最後に持ち上げようとしていたのは漬物石。
それ、トドメになっちゃうよ!!と大笑いでした。
しかも、あの石、恐らく以前に七が瀬名に献上(?)した漬物石なのでは?
こんなところで小技回収というのも実に古沢さんらしいです。
強右衛門は体が大きいから、握り飯も大きいほうが良かろうと
爆弾のような握り飯を作る亀姫の朗らかさに和みました。
本当に可愛いな、亀姫。
なかなか援軍を出さない信長に焦れた家康が「織田と手を切る」と断言。
一種の脅迫のようなものを受けた信長は静かに大きな怒りをはらませて、
大軍を率いて家康の元へ。
そこへ亀の輿入れ話しを断りたいという信康の申し出まで。
…完全に調子に乗ってしまっている…(><)
その提案をきっかけに、織田から「盟約を取りやめる」という話になります。
「手を切るっちゅうことです。徳川様が!そうお思いだとか」と、居丈高に言う猿が
もう、THE・秀吉で!
秀吉だと分かって言うのに、なぜか「ムロさんめ~!!」という言葉が出てしまいました。
何枚も上手であることを見せつけた信長は、さらに
織田の家臣となって長篠を救うか、織田の敵となるかを家康に迫る。
「さぁ、決めよ。さぁ、さぁ、さぁ、さぁ!どうする、家康!」
と恐ろしいまでに責め立てた上でのタイトル回収!
歌舞伎でもよくつかわれる「さぁ、さぁ」に思わず澤瀉屋を思い出してしまい…。
切ない。
見かねた亀姫が自ら奥平に嫁ぐ決心をしたことと、瀬名の機転で難を逃れ、
まずは信長も家康も長篠を救うことに…。
その知らせをもって長篠に帰る途中の強右衛門は勝頼達に捕らえられ
「徳川は来ない」と伝えるよう言われてしまいます。
脅され、嘘の情報を奥平に流してしまう強右衛門が、
亀姫の姿を思い出し本当の情報を味方に知らせます。
それをすれば自分は殺されてしまうことを知っているのに…。
味方の目の前で磔にされ処刑される姿が、あまりにも悲しく、
同時に未だに強右衛門の話が語り継がれている理由がわかった回でした。