【どすうる家康・感想】瀬名奪還 | たべあるにっき〜ご飯とお酒と芸能と〜

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息を呑むような展開だった「瀬名奪還」

 

ついに本多正信(松山ケンイチ)と服部半蔵(山田孝之)が登場した。

 

半蔵が忍びを集める場面の演出、ワクワクした。

 

球が小さな通路を転がる後ろに流れるOP曲が、まさに「これから」を表現していて

 

この先、物語としての動きを想像させてくれる。

 

OPの家康の顔になにかが集中するような画像とリンクして、次々と忍びが集結する様が想像できて面白い。

 

ちょっと暗い半蔵と、のらりくらりとまさにペテン師な正信のコンビが良い味をだしている。

 

松山ケンイチの表情の作り方は、流石だ。

 

瀬名の母・巴(真矢みき)が、その育ちの良さゆえなのか…

 

人を疑わず出奔計画漏らしてしまうのは、もうなんとも言えなかった。

 

無意識に『知り合いに悪い人はいない』という思いがあるのだろうな。

 

田鶴自身の、この時の気持ちはどうだったのだろうか。

 

自分が密告したことによって、瀬名たちの身に危険が及ぶという事まで考えが至らなかったのか…

 

どちらにせよ、田鶴の中では、瀬名は絶対的に悪くないと言うのがあるようなので

 

「今川様を裏切った松平にたぶらかされている可哀想なお瀬奈を救い出さなきゃ」

 

そう、本気で考えていそうで、切なかった。

 

本来であれば、瀬名と子ども達だけを救い出す計画が

 

瀬名から両親に伝わり、両親(巴)から田鶴に伝わり、田鶴から…。

 

図らずも、正信の言った

 

『その信用厚きご家臣に、先の殿も先の先の殿も裏切られたのでは?』

 

のセリフが思い出された。

 

『内密』とは…そこに、どんな情があろうが無かろうが

 

「誰にも言わないからこそ成功する」のだよな…と、やはり切なくなった。

 

忍びの者達の立ち回りは素晴らしかった。

 

闇に紛れ、身体能力を活かし、かつドラマだからこそのエンタメ性を失わない。

 

服部一党の穴熊や大鼠の語りによって、あの時代の武士と忍びの明確な違いも伝わってきた。

 

なんとしても(ある意味、国主の立場顧みず)瀬名と子ども達を取り戻したい元康と

 

かなりきつい思いをしたであろう、正信と半蔵が繰り出す次の一手が楽しみだ。

 

『スィーツ大河』などと馬鹿にしている向きもあるようだが

 

槍に刺した生首を放り投げたり、首桶周りに蠅が飛んでいたり、貧富の差、武士と忍びの明確異なり…

 

こういった世界線を『スィーツ』と言えるとは…普段のお住まいは、ウォーキングデッドあたりの世界だろうか。