長文で表現するようなまともな論理に思考がついていかないのか、常にツイッターでしか発言しないおつむが弱い米国次期大統領ですが、今度はトヨタを攻撃したようです。

 

それ以前には、フォードを攻撃してメキシコでの工場建設を断念させています。

 

「雇用を守る」というのはいかにも耳障りが良い言葉ですが、このような行為は保護主義的であり自由貿易を否定する愚かな考えです。

 

自由貿易の優れていることは、すでにリカードが1817年(日本の江戸時代!)に「経済学と課税の原理」で「比較優位」として理論的に証明しています。

 

小難しい理論は措(お)くとして、単純に考えてメキシコに比べてアメリカの高い労務費で作られた自動車は、販売価格も高くなるはずです。

そうすれば、アメリカの国民は高い自国産自動車を買うことになります。

もし、メキシコの安い労務費で作られた安い自動車が買えれば、その余ったお金で別のモノやサービスを購入できたはずです。

確かにトランプのいうように、雇用は守られるかもしれませんが、守られた労働者と自動車を買う人とは同じ人ではないので、結局は自動車を買う人が不利益を被ることになるのです。

 

リカードの「比較優位」の示すところは、お互いの国が得意な産業に資源(人やモノや技術やお金)を集中し、それでできた製品を自由に貿易したほうが、それぞれの国民が豊かな生活が送れるということです。

 

「比較優位」理論の優れていることはあくまでも「比較」して優位な分野に特化するということを理論づけているのあって、全面的にどちらか一方が勝つとか敗けるとかではないというところです。

 

経済理論の知見がない人の中には、「輸入は悪(あるいは敗け)で輸出は良(あるいは勝ち)」だと思っている人が少なからずいて、トランプもその一人のようです。

 

しかし、国民全体の生活の向上を考えれば、貿易を自由化させるべきだということにトランプは早く気付くべきです。

 

ツイッター程度しかメモリー容量がない脳みそでは無理かもしれませんが。