岸井成格と佐高信は、慶応義塾大学法学部の同じゼミの同期だそうです。

この2人の対談集。

ちなみに岸井は、渡部昇一やすぎやまこういちらの極右文化人らによる新聞全面広告(産経及び読売)による名指しの攻撃でTBSの「ニュース23」を降板させられています。

 

さて内容は、重光葵や吉田茂からまじまる保守本流の系譜をたどって、いまの安倍晋三がいかに傍流であるかを語る内容。

2人は小選挙区制が派閥を消滅させ、総裁や幹事長に権力が集中する原因になったと述べています。

つまり、1選挙区1人の候補者では、それを決める総裁や幹事長になびくしかないということ。

 

本書は安倍批判より、戦後政治家のプロフィールを語る本になってしまっています。

 

一番面白かったのは、小泉純一郎が最初は小選挙区制に絶対反対であったのに、郵政選挙では小選挙区制度を利用して刺客を次々と立てて反対候補者を落選させたこと。

その変節を聞かれた小泉が「あるものは利用する」と平然といったとか。

節操がないことに何の恥じらいもない人物だということがわかるエピソードです。