STAP細胞でお騒がせの、小保方晴子が理化学研究所を退職したそうです。 

退職時のコメントで「魂の限界まで取り組み、今はただ疲れ切り、このような結果にとどまってしまったことに大変困惑しております」と述べたそうです。 

しかし、このコメントはなんらの共感も同情も呼ばないものです。 

なぜなら、STAP細胞が「魂の限界まで取り組」めばいつか結果が出るなどというものではなく、最初から存在しない虚偽の細胞だからです。 

もともとありもしないものをどれだけ頑張っても結果が出るはずがないのは、小学生でもわかる理屈。 

科学的に駄目なものは、駄目なのです。 

今年1月のSTAP細胞を発表した記者会見で、以前にネーチャー誌掲載を拒否されたとき「あなたは過去何百年にわたる細胞生物学を愚弄(ぐろう)している」と査読者からコメントをもらったと述懐しています。 
会見の時は、きっと「見返してやった」という気持だったのでしょう。 

しかし、結局はその査読者の厳しい指摘が全く正しかったということなのです。 

今回の顛末を見ると、「科学的とは何か」、「科学的なものの考え方、姿勢、取り組みとは何か」を完全に愚弄した、許しがたい事件でした。