熊本学園大学から2012年度ソーシャルワーク実習報告書が送られてきました。夏休み集中という形で蕉夢苑居宅介護支援事業所にやってきた2人の実習生のレポートが掲載されていましたので、ここに転載します。ちなみにここに登場する実習指導者はSTケアマネです。



事前に設定した実習課題

・施設の機能、役割、関係機関との連携等のシステムについて理解する。

・介護支援専門員はどのような立場にいて、利用者にとってどのような役割なのかを理解する。

・利用者とのコミュニケーションを図り、利用者のニーズについて理解する。

・利用者への接し方を、観察を中心に学び、対人援助の理論化を確認する。

・ケアカンファレンスに参加させていただき、チームケアの流れを理解する。

・信頼関係の構築、支援経過観察、モニタリングを行う。

・ケアプランの作成方法を学び、実際に作る。


実習内容

 まず、実習先の施設が、どういった地域に、どういった人々を対象として、何を目的に設置され、どういった体制で援助が行われているかを理解するために、職場実習(オリエンテーション)を行ってもらった。それからは、担当者が作って下さった実習プログラムにそって職種実習(居宅2日間、特養1日間、通所介護1日間)SW実習(居宅14日間、特養2日間、通所介護2日間)を行った。その中で、利用者とのふれあいなどを通して少し仕事内容なども体験した。実習指導者に同行することでこの仕事の厳しさ、楽しさも体験することができた。


実習で学んだこと・自分自身で変わったこと・今後の課題等

 私は、SW実習に行って学んだことは2つあり、1つは現場の難しさです。現場は、学校の授業とは違い予定通りにいかなかったり、いろんな事が起こったりするので、その都度対応しないといけなくとても難しいと思いました。それと、できるだろうと思っていたことなども実際の現場でやってみるとできなかったので、まだ自分の知識不足や経験不足を痛感することになりました。それに、応用力がないということもわかりました。実習指導者から言われたことだけをこなしていて、それ以外には手が回らなかったり、ボーっとしていたりしていたと思いました。手が回らなかったのは自分に基礎が入っていなかったからで、ボーっとしていたのは自分に向上心がなかったからだと思いました。自分に基礎の知識があればもっといろんなことができたと思うし、向上心にもつながったと思いました。これらのことを振り返ってみて、今の自分にとって足りない部分がわかり、まずはそこから改善していくことが今後の課題としてわかったので頑張っていきたいと思いました。もう1つは、仕事の楽しさです。実習にいって初めのころは、なにをやったらいいのかとか、どんなふうにすればうまくいくのかとか全く分からず大変でした。でも、徐々に実習にも慣れて、指導者からのアドバイスも受け、だんだん実習が楽しくなってきました。施設の職員さんたちとも話をしたり、利用者さんたちともコミュニケーションをとったりすることで少しその場の雰囲気になれることができたと思いました。そうすることによって、実習に行くのもきつくなくなったし、楽しく実習をすることができました。集団会議などの場面で自分には関係ないことの話のときに、慣れすぎていたせいで自分の立場を忘れ普段通りになっていて注意を受けたのでそこは、自分に関係ないのだとしても実習させてもらっている身を忘れてはいけないと痛感しました。実習だからといってガチガチになる必要はないと思いますが慣れすぎもダメだと思いました。1番いいのは、ほどよく慣れてきちんとするとこではシャキっとすることができるようことだと思ったので、そこら辺の区別ができるようになることが今後の課題だと思いました。

社会福祉学科 3年 RT