・吸引による一連の行為で、十分に留意しなければ利用者の体に危険が生じることがあります。呼吸状態や顔色が悪くなったり、嘔吐が見られたり、痰の色が赤く出血が疑われる場合は、吸引を直ちに中止する。呼吸状態や顔色が悪くなった状態とは、吸引により体内の酸素が不足している状態（低酸素状態）になっている可能性や食後の吸引による刺激で嘔吐した嘔吐物が気管に入り込み、気管をふさいでいる（気道閉塞）可能性がある。
吸引前に実施すること
・まず、利用者に吸引の説明をする。吸引をするために環境整備し、吸引を受けやすいように利用者の姿勢を整える。利用者の口腔内の状態、義歯の状態、口腔内の分泌物等の貯留物を観察する。