認知症のタイプ判定の説明として
↓
Ⅰ.身体不調型(「興奮」と表現される行動)
興奮と呼ばれる状態には次のようなものが含まれる。
・落ち着きがない
・意味なくうろうろ動きまわる
・大声を出したり意味の分からないことを口走る
・見るからに興奮している
・不穏状態になる
・「せん妄」と呼ばれる状態になる
・気に入らないと抵抗したり、無理強いすると粗暴になる
1「脱水」を原因とするもの
脱水による症状の特徴は「日内変動」にある。
日内変動というのは1日のなかで「興奮症状のない時間帯」と「興奮状態の生じる時間帯」があることをいう。
午前中は落ち着いている
→ 午後からこの興奮が見られる
→ 夕方からこの興奮が見られる
→ 夜になるとこの興奮が見られる
このような変化を「日内変動」といい、脱水の特徴です。
従って、行動観察は「いつ」「どこで」「どのような状態で」のうち、「いつ」(時間帯)が大変重要な鍵となります。
(TS介護主任「認知症のケア」メモより)