予告どおりに山都町から蕉夢苑にやって来られたロック和尚さん法話が始まりました。「皆さんは、お金・地位・名誉・健康・命・仏・家族のうち何が一番大事だと思いますか?」そう私たちに問いかけました。世間一般に「健康」という答えが多いそうです。なかには「健康でない命には価値がない」という人がいるとか。世はまさに健康ブームであり、そういう風潮がある…と。


ロック和尚さんは、「それはとんでもないことだ」と語気を強めます。お金や、地位、名誉という永遠性のないものにしがみついて生きることは愚かなことである。健康もまた然り、誰しもいつまでも健康でいられるわけがない、いつかは老い、病を得て、死を迎えることは間違いない。
ロック和尚

若く、健康であるとき老い、病気や死について実感がわかないけれども、病気になって、老いていって命に向き合おうとするとき、沈みかけていくとき、溺れかけていくとき仏様は慈悲を向けている。老いていった命はみすぼらしいものでしょうか?そういう命にこそ仏様は慈悲の心を向けられている。


命は自分だけのものではない。いろんな人から願われた尊いもの。命はあなた一人のものではない。どのような命であっても全ての命が等しく輝いている、美しいものだ。この世にある限り精一杯生きていくことを親鸞聖人は教えています。ロック和尚さんが今日、蕉夢苑で話をされた内容をメモさせていただきました。