Johnny118さんから「認知症のタイプ Ⅳ」に次のようなコメントを頂きました。

■水分補給について。

高齢者は特に水分を摂る事を好まれないですが、理由として排泄等が挙げられると思います。このような高齢者に具体的に飲食を勧める方策をどのように取られていますか?


蕉夢苑では次のようにしています。介護スタッフから聞いたことです。

[集団で飲む]1日のトータルな「水分」プランに見合ったもので、「お茶の時間」にみんなで飲むのが自然なやり方です。

[好みの飲み物をそろえる]水分をお茶、ミネラルウォーターに限定する必要はない。毎日これのくり返しではウンザリするかもしれません。コーヒー、紅茶、ココア、牛乳、健康飲料、ジュース類といろいろな飲み物の種類をそろえます。

[食べる飲料]食べる水分寒天ゼリーを用意する。寒天パウダーをお湯で溶き、粉末ジュース、果物などを入れてゼリーとする。おやつの時間に切り分けて食べる。
350ccCUP

「たったのこれだけ?」と思われるかもしれませんね。蕉夢苑ではこれだけで充分できています。7にはカップ1杯の飲み物を飲みます。このときはお茶とポカリスエット。370cc~400cc入るカップに8分目ですから300ccを摂取しています。このとき水分を飲めない人には寒天ゼリーが作ってありますので、これを食べる水分として食べてもらっています。食べない人はいないそうです。また、前日までに排便がなく必要だと思われる人にだけは薄めたセンナ茶ゼリーを食べていただきます。寒天ゼリーの種類は、ポカリスエット、緑茶、レモンティー、りんごジュースセンナ茶ゼリーがあります。


3度の食事にはお茶がつきます。3おやつには牛乳、コーヒー牛乳、マミー、ヤクルトが用意してあります。
各種寒天ゼリー

夜間は午後8ポカリスエットを飲んでいただくことにしています。やはり基本はカップに300cc。しかし楽飲みで飲む人や寒天ゼリーの人もいます。この時間帯は個人対応になりますから8から始めて遅いときには930までかかることがあるそうです。そして飲まないと言われる人がいまして、そのときには時間をおいて再度すすめますが、それでもとうとう飲まなかったという人が中にはあるそうです。朝から1日かけて水分をとってきていますから無理強いはしません。以上は、定時の水分補給です。


その他先日の記事のように朝食後のおしゃべりタイムにワンコインで紙パック入り飲み物2個の飲む人あり、缶入り飲料の人あり。個々に随時好きなものを飲んでいるようです。というか勧めています。介護フタッフの今月の目標、8月は確か「水・水・水」だったように記憶しています。