NHKでは、2009年から2011年にかけて全13回でスペシャル大河ドラマという枠で故・司馬遼太郎氏の名作「坂の上の雲」が映像化されます。

 司馬作品の中でも「竜馬がゆく」と双璧をなす人気作品ですね。

 日露戦争においてコサック騎兵を破った秋山好古、日本海海戦の参謀秋山真之兄弟と文学の世界に巨大な足跡を遺した正岡子規を中心に昂揚の時代・明治の群像を描いたものです。

 私も映像化をすごく楽しみにしていた作品なのですが、ここに来てもう一つ楽しみが増えました。

 5月下旬に熊本の三角西港で行われたロケにエキストラとして参加してきました。ひょっとしたら、オンエアの中に姿が映っているかもしれません。

 当日は、真之役の本木雅弘さん、子規役の香川照之さん、高橋是清役の西田敏行さんが撮影を行われました。みなさん、気さくにエキストラの人たちに話しかけられていましたが、やはりオーラが出てましたね。文字通りオーラです。

 初めてドラマロケに参加したのですが、とにかくリハーサルが多かったです。一つのシーンをいろんな角度から撮影されますし、その度毎に立ち位置も換えてリハーサルが行われます。

 私は西田敏行さんの傍にいたのですが、リハーサルの間隔が空くと、スタッフの方が、西田さんにイスを出されるんです。すると西田さんは、周囲をグルリと見渡して、高齢のエキストラの方に、そのイスを差し出されたんです。

 西田さんの気配りに感動しました。いい人です。

 香川さんはテレビで観るより断然、男前でした。

 本木さんは「モッくん」と呼ぶのが、失礼なくらいワイルドでしたね。

 歴史や大河ドラマが好きで、以前から機会に恵まれればと思っていました。

 念願(映っていればですが)の大河ドラマに参加することが出来たことは、自分史の中でも大事件の一つですね。

 よかったら、みなさん是非ご覧下さい!