形を主導する太刀受け

先日の稽古にて、薙刀対太刀の太刀側を徹底指導していただきました。先生からの厳し~い叱責に少しぼーっとしていた頭はフル稼働。無心になると形を忘れて叱られる、意識し過ぎると体が固まる、という悪循環を繰り返す数十分でした。

「あなたたちに本当の斬り合いをしてほしいのよ!」

という先生の熱い想いに応えたいのですが、まだまだ形稽古の領域にすら届いていない私の太刀術にお恥ずかしい限りでした。稽古時間が限られる中で、頭を使わないと本当に惰性で終わってしまうので、貴重な早朝の時間、もっと考えながら薙刀を振らなければと思いを新たにします。


元ヤクザ屋さんとの邂逅

朝に薙刀を振っていると、近づいてくるおじいさんが視界の端に。通過するのを待っていると、武道好きのおじいさんらしく、色々と薙刀について質問してきました。どうやら我流で棒術をしたり、寝室に防犯用の武器を仕込んでいたりとなかなか熱心なご様子。

「何か(武道を)されていたんですか?」

と、質問すると、

「(頬を斜に指で撫でながら)昔コレだったんだけどさ」

とのこと。道理で人の倒し方とかすごい事細かに知っているわけだと。見た目は元気な普通のおじいさんなのに、ふとしたところに元ヤーさんがいるのにもなんだかワクワクしました。彼の教えで一番覚えているのは、相手を無力化したいならまず脛をカカトで蹴れ、というもの。