馴染みのある暦、西暦、がキリスト教の暦であると意識されている方もいることと思います。

2000年にはキリスト生誕2000年記念と大々的に祝われたので記憶も新しいかと。

今回はそんな暦についてのお話をします。

 

ADはAnno Domini(主の年に)というキリスト生誕からの計算であり、ユダヤ教はCE Common Era(共通の時代)を使います。
キリスト教のBCはBefore Chiristで、ユダヤ教ではBCEです。

ユダヤの暦は紀元前3670年から開始され、聖書に基づいた天地創造の年数と言われています。
ちなみに、日本は戦前、神武紀元(神武天皇即位紀元)を使用していました。

皇紀、神武暦とも呼ばれ、紀元前660年が元年でした。

西暦2017年は皇紀2677年にあたります。

(参考文献:『やさしいユダヤ教Q&A』ミルトス編集部出版)

 

日本のこうした文化は第二次世界大戦の敗戦という形で多くが葬られてしまいました。
ほとんどが、西側諸国に都合が良く編纂された内容です。

勉強する時も、疑ってかかることを忘れないようにしたいものです。
 

蛇足ですが、皇紀は神武天皇の来歴が神話に基づいていることなど、信憑性が薄いことから現在の歴史学の分野ではもう使われていないとのことです。

アダムとイヴにしても、宗教はほとんど神話に近いものから辿っているんだから、日本の文化をそんな理由でぶった切らないでほしいなと。