色々な本を読み漁っていると、どうしても行きつくキーワードがあります。

それが宗教です。

日本人には馴染みがなく、胡散臭いと思われがちなものですね。

「公共の場で宗教と政治の話はするな」と言われたりもします。

古武道をしていると、神社に関わることが多く、神道をより知りたいという思いが元々あったので、今回は少しだけ、その話をしてみます。

 

日本には古来から神道が根付いていました。

山には山の、川には川の神様が居る、という八百万の神を信仰する民族宗教です。

現在、神道は2つに分けて考えられています。

一方は、神社本庁が管轄しており、伊勢神宮を代表格に据える神社神道

他方は、様々な教祖が唱える神道系宗教が連合を組んでいる教派神道

後者は馴染みが薄いかもしれませんが、日本史を勉強したことがある方なら金光教や黒住教、甲子園が好きな方なら奈良の天理高校(天理教が母体)などお耳にしたことがあるのではないでしょうか。

オウム真理教の様々な事件摂理の強姦事件、規模を大きくするとイスラム国(残酷映像があるため、リンク注意)のテロ行為などで日本人は宗教というキーワードにとても敏感になっていることと思います。

しかし、世界の教育は宗教が根幹を担っていることが基本です。

日本が逆に特殊なのです。

新渡戸稲造が外国の方に『武士道』を著したのも、日本の教育の根幹には言わなくても培われた礼法が備わっているから、無宗教の日本人が野蛮な未開人ということではないと、日本は素晴らしい文化を持った国なんだと、説明するためでした。

 

今、日本には様々な国の方が住んでおり、少子化が進むことでより、外国人居住者の対日本人比率は高まってくるでしょう。

(子育て環境の改革を謳いたいのは置いておいて、)日本の教育も世界トップレベルから置いていかれつつある現状を踏まえて、武士道や神道に根付いた教育をまた見直してもいいんじゃないかと思うこの頃です。