ガラスの灰皿がいきなり
田所れい子の足元に
飛んできた。
彼女は驚いて目を見開いた。
ー夢かー
リアルな夢だった。
あたりを見回すと、さっきまでだべっていた級友たちが眠りこんでいる。
女子高校最後の臨海学校。
伊勢へのバス旅だ。
れい子は窓外に目をうつした。
入道雲の下に田園風景が広がっている。
窓から入ってくる昼下がりの風が
頬に心地よい。
ーあれは夢ではなかった。
夢ではなかった。
玄関に入った時から
父田所俊介の妻美奈を叱責する
声が聞こえていた。
何かあったのかと、居間の戸口に
立った時、れい子の足元に灰皿が
飛んできた。
吸殻があちこちに散乱した。
当たっていたら怪我をしたかも
知れない。
同時に俊介の美奈を打った音が
耳朶に飛び込んできた。
「なんば
しよっとね!」
美奈の声。
彼女は片手の平を頬にあてて
俊介をにらんだ。
れい子はそっと自分の部屋に入り、
扉を閉めた。
それでも声は聞こえてくる。
…こんな調子で
なんとか…。
とりあえず
ご紹介まで(笑)
またね❤️🔥
いつも❤️🔥
いつだって❤️🔥✖❤️🔥