松風騒ぐ

丘の上

古城よ

ひとり

何偲ぶ

映画の夢を

胸におい

あああ

仰げば侘し

天守閣


一句


(なまなかの

ものでなかりし

人生は

神へ届けと

歌うは(古城))


くずれしままの

石垣に

哀れをさそう

病葉や

矢弾のあとの

ここかしこ

あああ

昔を偲ぶ

大手門




長居を過ぎたようだ…。