読売新聞 4月23日(火) 配信

 

国民の多くが接種するインフルエンザの予防接種で、埼玉県内の医師会が接種料金の最低額をつり上げていた疑いが浮上した。

 

23日、公正取引委員会の立ち入り検査を受けた埼玉県の「吉川松伏医師会」の価格カルテル疑惑。身近な予防接種にまつわる不正に市民からは憤りの声があがる一方、医療関係者は現状の制度に疑問を投げかけた。

 

厚生労働省によると、インフルエンザの予防接種は2011年-12年にかけての冬に約5000万人が受けたと推定される。65歳未満の人は、費用が原則的に全額が自己負担。その一方、13歳未満は2回の接種が必要なため、医療機関の中には、ワクチン接種を「来院経験がない人に営業する絶好の機会」と考え、接種料金を安く設定するケースもあるという。

 

吉川市の30歳代の主婦もこれまで、自宅近くの診療所で周辺の医療機関より1000円ほど安くインフルエンザの予防接種を受けていた。しかし、今年2月に、子どもを連れて診療所を訪れたところ、医師から「4月からは安く(接種)できなくなりました。ごめんなさい」と言われたという。この主婦は「もし、これがカルテルのせいだとしたら、とんでもない話だ」と憤る。


コメント

インフルエンザの予防接種は自由診療のため価格を各病院、クリニックが決めて良い事になっている。

私も開業したての頃はあくまでも病気の予防のためであるから、また子だくさんのご家族の事を考えれるとできるだけ安く接種してあげたいと思ったし今でも思っている。

実は開業初年度地域の患者さまに還元させていただこうと思う気持ちと、いやらしい話しこの記事に書いてある通り新患を増やすために安い値段を設定したところ確かに沢山の患者さんが口コミで来られた。

しかしながら大きな問題点が出てきた。

それは車で片道30分以上、場合によっては1時間以上離れた所から来院される患者さまである。

もちろん同じ患者さまである以上区別することは無いが、混雑することにより普段お掛かりの患者さまにお待ちいただく時間が長引くことにより決して還元とはなりえず、また第2の目的の新患を増やすといっても遠方の患者さまは常連になりえず、安くすれば良いというわけでは決してないということを学んだ。

結局は周りのクリニックや病院のインフルワクチンの値段をリサーチし同じような価格設定に落ち着くのである。

上の記事も安くすれば良いと言うものではないと気づいた開業医の先生方が医師会に大体の相場を聞いて同じような価格設定になったのではないかと推測する。

医療機関では一般のお店みたいに、インフルワクチンの値段を常連の患者さまにはなん割引ってことはなかなかできないものね。みなさんどう思われます。