精神疾患での障害年金請求は、一度「こじれる」と泥沼化し、決定までに気が遠くなるほどの時間がかかります。
特に、一度不支給になってからの「再請求」は極めて厳しい闘いになります。よほどの事情(長期入院など)がない限り、年金事務所からはカルテの開示(写しの提出)を求められます。
それと同時に提出を求められるのが、「日常生活及び就労に関する状況」という書類です。 これは、医師に診断書を依頼する際に「日常生活の困りごと」をまとめたメモ書きを渡した方なら、まさにそのメモの内容をそのまま記入して提出するような書類です。
「日常生活及び就労に関する状況」については、症状が軽く記載されていれば、2級(3級)非該当で不支給。重く書いていれば、信用できないということで、これまた不支給。ちなみに、「家族のサポートを受けている」と記入しても、認定医いわく、「サポートが必要とは思えない」とバッサリ。
請求人がいくら自分の症状をあの手この手で訴えたところで、まともに聞き入れてもらえないのが実情です。
それにしても、結果が出るまでの期間があまりにも長すぎます。
だからといって、効率化のために「AI」などが導入され、一律に1次判定なるものが行われるようになれば、不支給が今以上に激増するのは目に見えています。
現在のところ、障害状態の「更新(再認定)」については、前回の診断書と同じ内容であればほぼ更新が認められています。しかし、もし今後、更新のたびに「新規最低と同等の厳しい審査」が行われるようになれば、支給停止が続発するのではないかと危惧しています。 (まあ、国もそこまで簡単に不支給率を跳ね上げるだけの『覚悟』はないだろう、とも思いますが……。)
不支給決定の際は2人目の認定医による審査が行われます。しかし、その不支給理由に「前障害認定医の判定に同意」というチェック項目がある事実は、1人目の判定や具体的な理由を把握した上で2人目の認定医が審査しているということでしょうか?
もしそうなら、「前認定医の判断は間違っている」と身内に喧嘩を売るような真似はしづらく、これでは独自の客観的な審査など期待できません。
本来、審査の慎重を期すなら支給・不支給にかかわらず「予断を持たせない完全なダブルチェック」を行うべきです。
前判定の結果や理由を開示した状態で2人目の認定医に審査させる――。これは「慎重に審査している」というポーズを示すための、単なるパフォーマンスではないでしょうか。
そう考えてしまうのは、果たして私の邪推にすぎないのでしょうか。