2022年11月20日(日曜日)

 

ただ今、夜の10時40分。

がんサバイバー開業医あきら先生が

ココベン(緩和ルーム)をあとにされました。

2時間しゃべりっぱなし!

遅くなりそうなので

2回に分けてアップします。

前編はあきら先生。

後編は夜の抗がん剤を中心に。

まずは前編からどうぞ。

 

松竹一郎。

 


 

特設緩和ルーム籠城13日目。

(訪問者4名)

ちなみに本日の体重53.7キロ

 

【開業医あきら襲来】

 

●着信

午後6時。スマホ着信🎵♪。

「ほ〜い、どなたはんでっか〜?」

「松竹さんいまどこや〜?」

 

フォロアー数8000人超えのブログでもお馴染みの、がんサバイバー開業医あきら先生の声だ。

 

「ちょうど夜の抗がん剤が終わって、サーティワンのアイスクリーム食べてるとこです」

「大阪にいるねんけど、今からそっち行っても大丈夫?」

「これからお風呂に行くので、8時半までには戻ります」

「では、その時間に合わせて行きま〜す」

 

「いまの電話、だれ?」

アイスクリームを頬張りながら、兄が聞く。

我々はイオンモールの中にいた。

「あきらさんっていうお医者さん」

「ふ〜ん、友達?」

「お医者さん。人気ブロガーさんやねん」

「んで、なんて?」

「緩和ルームに来るって、何時に戻れる?」

「これからアムザに行って、それからやから8時前やな」

「思った通りや」

向かいはミスタードーナツのお店。

「それならドーナツでも買っておこうか」

横から兄嫁の声が入る。

「どうせなら写真映えするのにしとこ」

この辺がジャックの抜かりないところなのだ。

派手目のポン・デ・リング2個と、チョコオールドファッション1個購入。

 

夜の抗がん剤(過去最強)とお風呂の話は後編で。

 

午後8時半きっかり。外は雨。

ボロビルの玄関で待ってると、あきら先生の白いベンツ到着。

ちょっと小ぶりで可愛くてカッコイイ感じ。

兄の車のような威圧感はない。

 

「あきらしぇんしぇ〜!」

「松竹さん?」

「そうだよ〜〜ん。ようお越し。」

「ささ、お入りお入り。」

もちろん2人は初対面。

あきら先生入館。

顔隠し用のイラスト持参。

メッチャ用心深い。

 

●サイン

「サインして」

「サイン?」

「そう。ここに来たブロガーさんには記念にサインをしてもらいます」

白い紙を差し出した。

「オッケー」

持参のイラストにすぐ書いてくれた。

先生が来る30分前に札幌のみちよ姉さんからLINE着信。

「あきら先生来るの?」

「もうすぐ」

「アブラ持って来はるよ」

みちよさんの予言的中。

何故か、これにもサインしてくれた(写真↓)

 

●MCTオイルとイワシの缶詰とビタミン剤

「ところで松竹さん、これ飲んでる?」

サイン入りMCTオイルを差し出した。

「がん患者はみんな飲んでるよ」

「知らなかった」

「ビタミン剤は飲んでる?」

「飲んだことない」

「飲んどいたほうがいいよ。お兄さんにかってきてもらい」

アニキのことまで知ってんのか〜い!!!

 

●採血チェック

「ところで松竹さん、採血シートある?」

「モチのロン」

棚から取り出して渡す。

「ワォ!!まさか全部」

「5年分全部。漏れなし」

「すごいな〜!!」

「エルセルで管理もしてるよ。グラフも。見る?」

「コレで十分」

チェックしまくるあきら先生。

「ASTとALTが低いなぁ。たんぱく質も。」

ぼく、C型肝炎やってるから、ASTとALTにはうるさいよ。

「C肝(C型肝炎のこと)かぁ・・・」

「おかあさんかなぁ・・・」

「多分。」

「その時、ASTとALTがとんでもない数値やったんで・・・」

「なるほど」

「低い方がいいと思ってたんやね」

「そういうコト」

あきら先生の採血チェックはこのあとも続く。

「ところで最後の資料がないみたいやけど・・」

「主治医が見せたくないって」

「僕が数値に詳しいの知ってるから・・・」

「最終のCEAが300かそのあとやな」

「多分500越え、1000までは行ってないと思う。」

「CT画像も相当悪かったみたい。」

「だから抗がん剤終了を決断したんだと思う」

「そういうことか・・・」

 

●クスリの話

「ところでなに飲んでる?」

「これ。」

・オキシコドン(麻薬)朝、夕食後1錠ずつ。

・デカドロン(ステロイド)朝食後1錠。

・カロナール 1日4回(1錠ずつ)

・降圧剤 朝食後1錠ずつ。

・補中益気湯 朝、昼、夕食後1錠ずつ。

・オキノーム(麻薬) とんぷく(緊急痛み止め)

 

「デカドロン、ここまで出すかぁ・・・」

「ステロイドやで」

「わかってるよ」

「思い切って出しよったなぁ、飲まんとあかんかなぁ」

「麻薬はしょうがないとしても・・・」

 

●余命予測

「先生、ぶっちゃけ俺どれくらい生きられると思う?」

「いまどんな感じ?」

「特に目立った問題なし。」

「うん。」

「これからどうなる?」

「肺に注意。」

「?」

「進めば、息苦しくなってくる」

「胸水は溜まってないけど・・・」

「胸水とはまた別の問題やねん」

「酸素は?測ってる?」

「オキシで98前後」

「問題ないな」

「苦しくなり始めたら?」

「2ヶ月。」

「夕食は早め、少なめ。食べなくてもいい。」

「がんが夜に活動するとこまではわかってる」

「それからMCTオイル舐めて、イワシの缶詰2日に1回食べたら1ヶ月延びるデ。」

「それでも3ヶ月か〜〜〜イ!!!!」

 

●介護認定

「介護認定審査いつ?」

「来週の木曜日」

「しゃべったらアカンで」

「・・・?」

「黙っとき。カマかけられる」

「口にテープ貼ってマスクしとき」

「立ってトイレとか行ったら絶対アカン!!!」

そのほか、いろいろ悪いテクニックを教えてもろた。

 

●雑談あれこれ

約2時間、私もそうだが終始あきら先生はしゃべりっぱなしだった。

ブログのイメージとは全然違う感じ。

話し方は関西人丸出しだが、実際は違うらしい。

改修中でぐちゃぐちゃの緩和ルームも撮りまくられて、緩和ベッドも「ココで寝てるのん?」といいながら撮られた。

くせ者には違いない。

でもユニークで楽しい人だった。

 

ニセがん患者疑惑(間違いなくがん患者。CVポートもきれいに入っていたし、放射線痕のハゲも見せてくれた。現在の状況は落ち着いているらしい)

ニセ医者疑惑(間違いなくホンモノ、本当に開業医してた)

「松竹さん、コメント返すの上手やな」

「俺はいつもいじめられてるねん」

とか、マジで言ってた。かわいそうに・・・。

 

「また来てくれる?」

「ここで今日してくれた話をみんなにも聞かせてあげて欲しいねん」

「ゴメン、無理。」

「医者の立場もいろいろ難しくて・・・」

「今日は個人的に松竹さんに興味があったから・・・」

「実際はこんな話したらあかんねん」

「いろいろ難しい問題があるんやね」

 

「そろそろ帰るよ」

「今日は本当にありがとうございました」

「どういたしまして」

「帰るとこ撮っていい?」

「いいけどちょっと待って」

ドア外に置いてあった台車にあきら先生が乗った。

「何してんのん?」

「身長バレるのが嫌やねん」

「意味分からんわ!」

「とにかく用心深くしてるねん」

あきら先生今日はわざわざありがとうございました。

とても楽しかった。

サインは入口のエールさんの看板の横に貼っとくからね〜。

(了)

 

2時になりました。

もっと早く書けると思ったけど、振り返るとスゴイ会話の量であったことがわかります。

あきら先生、お疲れ様。

また、何かでお返しします。

 

ん?ちょっと待てよ・・・

そう言えば、あきら先生夕方5時以降は何も食べない言うてたなぁ・・・

9時半にポン・デ・リング食うてたやんけ〜〜〜〜!!!!

 

後編は明日午前中にアップします。

本日のコメ返担当は松竹権八を予定していますが、寝てしまいよるかも知れません。

予めご勘弁を。

 

何はともあれ今日も元気でヨカッタヨカッタ。

普通に生きてます。

緩和がナンボのもんじゃい!

 

では今日はここまで、あ〜りが〜とさ〜ん!♬♪

明日も更新するよ〜!

コメント、メールちょうだいね。

真夜中でも返事するで〜!

 

 

いつも最後までお読みいただきありがとうございます。

いいね!やコメント感謝しています。

フォローしてくれてありがとサン。

 

みなさんどうぞお大事に。

 

松竹一郎。

 

 

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