2021年10月10日(日曜日)
最初のオキサリプラチン投与後、食欲不振と体重の減少が続いていました。
がんの直接死亡率30%と言われる「がん悪液質」との関係も懸念され、なんとかこの漠然とした不安感を補える指標はないかと探していたら・・・
見つけました。
「腫瘍マーカー」ならぬ「栄養マーカー」のお話しです。
採血シートと電卓をお手元にご用意ください。
松竹一郎。
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がんに効果がある食べ物とか、サプリメントの情報はそこいら中に転がっています。
正直、好きでもないものを無理して食べても効果があるとは思えません。
大事なことは、自分のカラダが好きなモノを食べられる栄養状態がどうかです。
その指標を一旦「栄養マーカー」と名付けます。
この「栄養マーカー」実は余命とも明確な相関関係があります。
重要な項目は下記の3つです。
採血では【 】内の英字で表示されます。
(1)ヘモグロビン【Hb】
基準値13〜16.5g/dl(男性)
基準値11.5〜14.5g/dl(女性)
(2)アルビミン【ALB】
基準値3.9〜4.9g/dl
(3)C反応性蛋白【CRP】
基準値0〜3mg/dl
(4)総リンパ球数【ME-LIMPHO】
基準値 WBC(白血球) X 19〜53%
(1)(2)のみ個別の説明をします。
(1)ヘモグロビンは貧血の状態を現します。
基準値を下回っている場合は貧血(鉄分の不足)が疑われます。
レバー、ほうれん草、ひじき等、鉄分を多く含む食品を積極的に摂ることがよいと言われています。
(2)アルビミンはタンパク質の不足を評価するマーカーです。
特に3.5g/dl未満の場合は栄養障害が疑われます。
低くなる原因として、食事からのタンパク質不足、腸からのタンパク質吸収障害、炎症等が考えられます。
アルビミン値が低い人は高い人に比べて、生存率が有意に低いこともわかっています。
次に「栄養マーカー」の計算式とその見方について解説します。
「栄養マーカー」は2つあります。
(A)PNI(Prognostic Nutritional Index)
(2)アルビミンと(4)総リンパ球を用いた栄養指標で、がん患者の予後予測因子として有用であることが報告されています。
このPNIが高ければ高いほど栄養(免疫)状態がよいと言うことになります。
PNIの正常値は50〜60です。
消化器系の手術では45以上で手術可能。
40〜45では注意が必要。
40を切ると手術不可と判断されます。
自分の「PNI」知りたいですよね?
計算式をお教えします。
PNI = (10Xアルビミン)+(0.005 X 総リンパ球数)で求められます。
めんどくさそうって?
はい、そうだと思ってすぐに計算できるサイトを見つけておきました。
↓ ↓ コレ コレ
ちなみに下記のような計算式の表が現れます。
カッコ内の数値は私の直近の数値です。
TLC(総リンパ球数)の求め方はみなさんならわかりますよね。
WBC(白血球)にME-LIMPHO(リンパ球%)を掛けると求められます。
私の場合
WBC 6900 X ME-LIMPHO 23.3% = 1680(総リンパ球数)
PNIは51.4と出ました(なんとかセーフ)
自分の栄養状態を数値的かつ客観的に把握することは体調の確認だけではなく、抗がん剤の選定にも強く関与します。
「腫瘍マーカー」の数値を気にするヒマがあれば、絶対値に落ち込まず「栄養マーカー」をたとえ1つでも上げる工夫をするべきです。
余命延長ごときで我慢できない人は、がんばってコレにも食らいついてください。
キーボードの叩きすぎで、ちょっとシビレが増してきました。
もう1つの「栄養マーカー(GPS)」とオキサリプラチンと栄養マーカーの相関関係については明日引き続きお話しします。
「PNI」がよくわからない方は、遠慮なくコメントしてください。
今日はここまで。
お昼は近所の中華料理屋さんで「皿うどん」を食べました。
普通に完食出来ました。
調子に乗って「鯛焼き」も食べました。
食欲の回復とともに、栄養状態が改善されていることが確認出来ています。
何でもいいから口に入れないと始まりません。
無理は禁物ですが、ほんの一口でも小さながんなら消えるかも知れません。
あとでプッチンプリンでも食べよっかなぁ。
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みなさんどうぞお大事に。
松竹一郎。
私のがんは消えている。
(俺は奇跡のラッキーマン!)
ツイてる。
消えてる。
うれしい。
たのしい。
ありがとう。
ではまた明日。
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