2021年5月12日(水曜日)

 

 

45年位前の井上陽水の歌で「限りない欲望」というのがあった。

子供の頃欲しかった白い靴を親にねだって手に入れたら、靴屋さんに飾ってあった青い靴が欲しくなり、願いが叶って彼女と結婚したが、結婚式の当日にはすっかり飽きてしまい、新しい恋を探している自分がいるという、まさに自分の欲望をストレートに吐き出した若き日の陽水のわがまま放題の歌だった。

そしてそれはまさに今日の私でもあった。

 

 

4回連続で腫瘍マーカーが下がるという実にめでたい結果にもかかわらず、私はもっと下がることを期待していた。さらに今回の79.4ng/mlという数値には主治医もちょっとがっかりした素振りを見せた。

それにしても陽水も私も主治医も限りない欲望の持ち主だ。

もちろんいい意味で。

がん患者にとっては限りない欲望こそが生き抜くためのエネルギー源であるべきだ。

簡単に妥協しているようでは先が思いやられる。

次はドド〜ン!と下げてやる。

今回の腫瘍マーカーの結果は私の欲望をさらにかき立てることとなった。

 

 

 

明日からまた実験のやり直しだ。

次回はカツ丼2杯喰ってやる。

 

 

私のがんは消えている。

(俺は奇跡のラッキーマン!)

 

ツイてる。

消えてる。

うれしい。

たのしい。

ありがとう。

 

 

 

続きは明日の午後7時に発信します。

 

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