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したため!書店ガール

2015年4月~6月放送 AKB48渡辺麻友ちゃん出演ドラマ『戦う!書店ガール』雑記帳

ドラマでは残念ながら見られなかった、お気に入りの原作シーンを再現したい痛すぎな私をお許しくださいw

①亜紀と三田と小幡の三角関係
書店ガール第1巻 P173~181



原作の亜紀ちゃんはドラマ以上に同僚の女の子たちに嫌われています。持ち前の融通の聞かない性格に加え、職場でファンクラブが作られるほど人気のあった三田に抜け駆けしたように告白し、付き合っていました。



しかし、突然、最近知り合ったばかりの出版社の小幡に乗り換えた(ように傍からは見えた)ため、ますます嫉妬深い女子たちの反感を買ってしまったのです。


ただ読者は亜紀をそれほど苦手になりません。何故なら裏側の理由がきちんと描かれているからです。寧ろ竹を割ったような潔さが好きになると思います。


知り合ってからすぐに小幡は亜紀に好意を寄せ、彼氏がいると知りながらも積極的に誘うようになります。


初めは軽く受け流していた亜紀でしたが、仕事でしつこい客にクレームを付けられ、気落ちしている時、小幡からドライブに誘われます。




夜遅い時間にも関わらず、小幡は亜紀を元気付けるために迎えにやって来るのです。そして一緒に出かけ、海ほたるを見て、食事をし、家まで送り届けてもらったのは夜中の3時。小幡は家にあがりこむのでもなく、ホテルに誘うのでもなく、紳士的に『また!』と言って、帰っていきます。そして亜紀は後日、あの日小幡が徹夜明けで翌日も寝ないで出社したことを彼の同僚から教えられるのです。


自分を励ますためにそこまでしてくれた小幡に対して、心が揺れ動いてしまった亜紀は、3年付き合っても、自分のことを本当に好きでいてくれるのかも分からない三田に今の想いを伝えます。


『ねえ、どうしたらいい。小幡さんが積極的にアプローチしてくるの。いい人だし、このままだと私、小幡さんの方に行っちゃうよ。』



本当は三田に、やめろと言ってほしかった亜紀でしたが、三田は何も言わず、反対に亜紀を避けるようになります。


あの日以降、ますます積極的に誘ってくる小幡の誘いを亜紀はもう拒むのをやめ、デートを重ねるようになります。


それでも内心は三田に何か言ってほしいと願っていました。


ついに小幡から旅行に誘われ、友達以上の関係になりたいという間接的な誘いだと受け止めた亜紀は、覚悟を決め、三田を呼び出します。




『小幡さんに一緒に旅行に行こう、と言われたけどどう思う?・・・ねえ、どうしたらいい?』


『どうって、亜紀の好きにすれば・・』


『だって、一緒に旅行に行こうって、どういうことか分かるよね。本当にいいの?・・・私たち、付き合っていたと思ったんだけど、私がほかの男に走ってもいいって、あなた、思ってるの?』


『じゃあ、亜紀はどうしたいの?行きたいの?行きたくないの?』


『それは・・』




『それとも、俺に止めてほしいってこと?・・・本当は亜紀も行きたいんだろう?だけど、俺に悪いから、そう言い出せないだけなんだ。』

『そんなことないわ!』

『それとも亜紀は俺と小幡くんに喧嘩でもしてほしいのか?亜紀に近づくな、と身体で阻止してほしいのか?』

『違う!』

『亜紀はずるいよ、俺に決めさせようとするなんて。これは亜紀の問題だろう?俺とこのまま付き合うのか、別れて小幡さんの方に行くのか、決めるのは亜紀自身だ。』

『だけど、あなたの気持ちは?あなたは私のこと、大事じゃないの?どうして止めてくれないの?』

『俺の気持ち?それは関係ないだろう。もし亜紀の気持ちが俺にあるなら、最初から小幡さんの誘いには乗らなかっただろうし、俺との関係を秤にかけることもなかったはずだ。気持ちが揺れるのは、小幡さんに惹かれているからなんだろう。それで俺に対して申し訳ない、自分から言い出して付き合い始めたのに、今になって心変わりをするなんて、とね』

『私はあなたのことが好きだわ。だけど、あなたの考えが分からない。それがずっと不安だった。あなたは私のことをどう思っていたの?どうして私と付き合ったの?』

『そんなこと、今更どうでもいいじゃないか!』

『よくない、私はずっと不安だったのに・・』

『だから小幡さんに惹かれたのか?!』





『ね、私のことよりも、あなたの気持ちを聞かせて。』


『俺の気持ちがどうあれ、亜紀の気持ちは変わってしまった。もう、どうしようもないだろう!・・・』





台詞回しが古臭いのが原作の難点ですが、人間模様はリアルで情景が目に浮かびます。この大人っぽいシーンをぜひともまゆちゃんに演じて欲しかった・・。

原作では三田は亜紀より6歳年上で、小幡よりも少し年上なのかな??ドラマの三田さんはルックスが可愛すぎるかもしれません。亜紀の心変わりを知って冷たく接する三田ですが、本当は亜紀のことを大切に思っています。そのシーンもドラマで見たかったな・・・

お分かりいただけるでしょうか・・原作のこの三田さんを知ってしまっていると、ドラマの三田さんは別人でしかないのです(´Д`)誰も分かってくれないこの気持ち!