黒い巨人 Jack
今現在、世界で番売れているウイスキー
それがアメリカのテネシー州ムーア群リンチバーグで造られている
JACK DANIEL'S
(この町は今でもドライカウンティ禁酒の町)
昔は蒸留所でもお酒は買えませんでした 今は蒸留所でも買えます
お客様からのリクエストにより今回はジャックダニエルズの巻
Jack Daniel's という人物は1850年に生まれ
13歳の時に世話になっていたダン・コールより蒸留所を譲り受ける
16歳の時に政府に登録した全米初の蒸留所となります
(行ったことがる人はわかると思いますが、Jack Daniel Distillery No.1 とあります)
この場所に蒸留所を建てたのは、Cave Spring の泉があったからだと言われています
(この水を守るために山ごと買い取り、立ち入り禁止にしてこの泉を守っています)
61歳 頑固者のジャックは、金庫の番号を忘れて金庫を蹴った時の古傷により他界
その後、Lem Motlow(レム・モトロウ)が蒸留所を引き継ぐが、禁酒の流れによりブラウンフォーマンに売却
今現在もブラウンフォーマン社(アーリータイムス・オールドフォレスター・ウッドフォードリザーブ)の一員
よくお客様から聞かれるのが、ジャックはバーボン?テネシーウイスキーとは?
ジャックはバーボンではありません(ラベルにバーボンて書いてないよね)
テネシーウイスキーは、チャコール・メローイング製法(Lincoln County Process)をしたウイスキー
じゃあチャコール・メローイング製法(Lincoln County Process)とは?
バーボンの場合ですと蒸留したホワイトドックを、加水してそのまま樽に入れて熟成します
しかしテネシーウイスキーの場合には、樽に詰める前にチャコール・メローイングをします
ここがバーボンとテネシーウイスキーの違いです
砂糖カエデの木を乾燥させ、十分乾燥したところでジャックダニエルをふりかけ燃やして炭にします
この炭になったものを、3mのタンクにぎっしりとつめます
その上から原酒を1滴1滴落とすと、10日ぐらいすると濾過をされて出てきます
この原酒(140プルーフ)を加水して、125プルーフまで度数を下げてから樽詰めしてから熟成します
以前蒸留所に行った時に、蒸留したままの原酒とチャコール・メローイングした原酒を比べました
まず濁りがなくなっています、味もクリーンになっています
例えるなら、前者が安い芋焼酎、後者が魔王や森伊蔵みたいに飲みやすくなっていました
Jack Daniel's
90年前後まで 90プルーフ (45%)
00年前後まで 86プルーフ (43%)
今現在 80プルーフ (40%)
市販されているジャックダニエルは、
Jack daniel's 80proof
Jack daniel's Single Barrel 94proof
Gentleman Jack 80proof
これ以外にも日本にはたくさん輸入されています
まだまだたくさんありますが、今回はこのくらいで・・・
これでもわからないようならまたコメントください