10月5日
予定日だが、予兆はなく目が覚める。
お祈りして寝たせいか、おっきいおばあちゃんの夢を見た。おっきいおばあちゃんはいつもの大きな声で笑っていた。
陣痛来い来い、が口癖になる。この日も1時間ほどの散歩をする。まだ?の電話があったり、その後も予兆はなく気持ちが焦る。
朝おしるしに気付く。
夜中からお腹も少し痛かった。
3時半から健診があるので、もしかしたらそのまま入院になるのかも?と期待するも、子宮口開いてないし、NSTも問題ない。
10月9日
お母さんが心配して休んでくれる。
今朝もはっきりとおしるし。
夜中から間隔はバラバラだが陣痛っぽい痛みがある。今日入院かも?!と気持ちがはやる。お母さんとペットショップまで歩いたり、家の中を何周もして、陣痛を促進させようとがんばる。
夜少し痛みが遠のくも、やはり一定の間隔で陣痛っぽい痛みがきている。
10月10日
朝5時半病院へ電話する。ドキドキしていた。
看護師さんに深呼吸するよう促される、まだまだだろうけど、病院へ来たいなら来なさいと言われ
朝6時、パパの仕事へ行く時間に合わせて車で病院に送ってもらう。
電話の看護師さんの声と外見のギャップに驚く。4分間隔で陣痛が起きるも、全然元気。豪華な朝食が出されテンションが上がり、お母さんと楽しく過ごす。
他にも二人陣痛の人がいたみたいだが、私が一番勢いがあると言われ、またテンションが上がる。
しかし、内診でまだ子宮口1cm。帰されるかもと言われ、焦る。
看護師さんが怖い人に変わり、帰されそうになるが、4分間隔の陣痛をNSTでアピールし、帰宅を免れる。
お昼ごはんも美味しく頂く。
その後205号室に入る。
ぐっさんが1時半頃到着する。
陣痛はあるが、まだまだ元気。
ぐっさんはセブンイレブンへいく。
抹茶わらび餅とシュークリームとエクレアを買ってきてもらう。
3時エクレアを半分こする。
5時半夕食。すき焼き、鯖寿司、豆腐など出て、少し食べ、残りはぐっさんが食べる。
6時わらび餅を食べる。今日中はないと言われる。
8時陣痛が辛くなってくる。この時まだ子宮口1cm。柔らかくはなってきてると言われるが、気が遠くなる。ぐっさんはひたすら陣痛に合わせて腰を押したり、肩をマッサージしてくれている。テニスボールをコロコロさせて背中をマッサージしている。8時半頃、父母が様子を見に来る。私はぐっさんへの感謝とまだまだだという辛さでこの時静かに泣いていたが、父母を見た途端さらに涙が溢れる。何泣いてるの~等、なんやかんや言われ辛いので、すぐに帰ってもらう。
その後11時頃子宮口3cm。
すでに陣痛に叫ぶ。我慢できない痛さ。
夜中を迎えるのが怖くなる。
お母さんたちにさっき適当に帰したことを後悔し、謝りのLINEを入れる。そして朝から付き添ってくれてありがとうと伝える。しかし既読にはならない…
日付が変わり、10月11日
2時頃叫びまくり。まだ子宮口4cmくらい。3時頃、お母さーんと叫ぶ。お母さんに電話したくなり、電話するも1回目繋がらなくて落胆する。掛け直すと出てくれて、声を聞いて安心する。
この辺りですでに限界の痛さ。
まだかまだかとただひたすら陣痛に耐える。NSTの陣痛ランプが点くのが怖い。
ぐっさんは、親指が折れるのではないかというくらい一生懸命ひたすらに腰を押してくれる。
そして、陣痛の度に深呼吸を促し、ストローを付けたアクエリアスを少しずつ吸わせてくれる。これがなかったら呼吸困難またはパニックになっていたと思う。ぐっさんは常に冷静で頼もしい。出産立会い経験があるのかというほど。本当にぐっさんでよかったと心から思い、いつものようにぐっさん大好きと言う。いつものように優しく、うんと言う。
もう死ぬーと叫ぶと、死んだらだめと優しく冷静に諭してくれる。トイレへ歩くのも大変だが、出てくる時にドアで待っていてくれて体を支えてくれる。
このあとも、もうダメー、やめてー、怖い怖いー、嫌だー、早く助産師さん来てー、死ぬー、二人目なんて無理ー、を繰り返す。
5時半頃、助産師さんが中々来ないのでぐっさんがナースコールで助産師さんを呼んでくれる。子宮口6~7cmと言われるが、確認時に大量破水。そして子宮口8cmになる。少し時間を空けてまた見に来る。子宮口9cmになる。
分娩室へ移動しましょうと言われ、やったーーと思うも、うまく歩けない。
でもこれであと少しだと思うとがんばってヨタヨタ歩けた。
分娩室に入るも、陣痛はかなりきつく、叫びまくる。
ぐっさんにテニスボール持ってきてーと頼む。すぐ持ってきてくれて、腰に挟み少しだけ和らぐ。ぐっさんの手を握る。
少ししてもう子宮口全開と言われる。助産師さんが点滴の準備など始める。いきみ方を教えてもらう。足は向こうに押す、手のバーは手前にひっぱる、顔はおへそを見ると。
次の波で一度深呼吸して吸ってからいきみましょうと言われる。この時頭はパニックで、深呼吸ってどうだっけという感じで、とりあえず2回くらいいきむ。頭が出たと言われる。ほんとに出てる?!もう?!と驚き。 ぐっさんも、頭見えてるよ!と言う。
次もまた深呼吸して吸ってからいきみましょうと言われる、やはり吸い方がわからずとりあえずいきむ。頭は全て出て、肩でつっかえてる様子で、この時お股はかなり痛い。もうとにかく全部出したいので、とにかくいきむ。
足を奥に手は手前に、目はおへそを見るように。フーーーンと声が出る。
もう途中でやめられない、苦しいがいきみまくる。
スル!!出た!!
オギャーーオギャーー
巧の声が聞こえ、その瞬間ぐっさんの顔を見ると泣いていた。
やったーと、私も泣く。
おめでとうございます、と言われ緊張から徐々に解放される。
手を上に出すように言われる。
そこへ巧が乗せられる。
可愛い声で泣いている。とてもとてもかわいい。
あーやっと会えたんだ…と心から安堵する。
こんな長い夜はあっただろうか、こんな感動する朝はあっただろうか。
1週間たった今、我が子が愛おしすぎて、この子が出てくる過程だったんだと思うととても貴重な体験だったような気がする。でももう痛いのは嫌だけど…。
終わり。
