会社での業務でClaudeに慣れてきたので、とある事務作業をClaudeに依頼してみたが、結局うまく指示をこなすことができずに、最終的に自分で作業してしまった。

 

前回の記事で書いた通り、自分が指示した業務が求めているクオリティで実行されないことに辟易としたので、なぜそうなったのかを分析してみた。

 

結論としては、AIに十分に具体的な指示を与えることができていなかったこと。

もう一つ俯瞰すると、Claude4.xファミリーの特徴を知らずに、これまでのAIと同じようなプロンプト指示を与えてしまっていたことだ。

 

ある記事によると、

OpusやSonnetのAIモデルでは、これまでの生成AIと違って、拙いプロンプトでも「モデルが文脈を読んで良しなにやってくれる」ようなことはなく、明示的に与えられた指示を元に動作するように設計されているとのことです。(下記記事参照)

例えば、文章のニュアンスについて「最初の段落は専門的に」とだけ指示した場合、2段落目以降についても指示しなければ、デフォルトのニュアンスに戻ってしまう可能性があるとのことです。

 

 

指示された範囲・指示されたことを的確に実行し、アウトプットの予測可能性を高めるため、ビジネスでの実用性を高める一方で、期待する挙動のすべてを言語化して境界を定義しなければならない。

曖昧なプロンプトは必然的に「表層的で凡庸なアウトプット」(いわゆるAIスロップ)を生成してしまい、クオリティの低いアウトプットとなってしまう。

 

今回、私が依頼した業務は、過去私が行ったことがない業務だったので、

細かいアウトプットイメージができていないまま、依頼してしまい品質の低いアウトプットとなったのだろう。

 

まだ確かめられていないが、

経験のある業務は、Claudeで徹底的に言語化し標準業務化し、

経験のない業務は、Geminiなどの推論性の高いAIでよしなに業務を設計してもらうような進め方が良いのかもしれない。

 

一昔前は、そのうちAIが人間の意思や意図を適切に把握できるようになっていくので、プロンプトエンジニアリングは必要なく、誰でも等しくAIを活用できるとのことだったが、

少なくとも現在では、利用者に一定以上のリテラシーが求められるようです。

 

 

 

 

 

Claude CodeのSalesforceCLIを使ってみて自分が今まで誇りを持ってやってきた分析業務が一瞬で代替される衝撃を受けて、これは本当にAIにコミットしないとな、、、と思ってClaudeを個人でも会社でもどっぷり使ってみている。
使ってみて気づいたことは、思っているより使いこなすのって難しい、、、ということだ。
プロンプトを入力するといい感じにリアクションしてくれてアウトプットを返してくれる。確かに依頼した仕事の一部分を代わりにやってくれるので楽になった気がする?と思うのだが、批判的な視点で見てみると本当に楽になったの?って思ってしまった。

多くの記事でAI活用を今すぐ加速すべきだという論調が多いように感じるけど、ちゃんと実用させるのって一筋縄ではいかないと思った。

 

いくつか気づいた点がある。

  • これまでの仕事と違って、やったことが血肉化していないという感覚
  • Claudeにタスクを依頼している間、結局生産性の高くできていない問題
  • トークン上限を気にしすぎてアイデアを素直に実装できない問題
  • AIと格闘していると時間が溶けているけど本当にそれってやるべきだったのかな問題

 

血肉化していない問題
 

これが一番モヤモヤしていて、この日記を書こうと思ったきっかけ。これまではしっかり時間をかけて試行錯誤して業務で学んだことを次からも活かせるという感覚があったのですが、いまはなんとなく業務を進めていく中で、試行錯誤した過程が経験として積み上がっていないのでは?という不安感があります。ClaudeのメモリやCLAUDE.mdへの反映をマメにやっているのですが、今後も同じミスを辿らないようにAIが学んでいるか、自分が気付けるのかが不安になる感覚があります。思考や学びがAIや自分の頭の浅い部分をなぞっているだけで大きな爪痕を残していないようなそんな感覚です。
 

生産性の高くできていない問題
 

Claudeがタスクを進めてくれている間に、自分がしていることを改めて考えると、Claudeがタスク進行している履歴を眺めていたり、スマホで関係のないサイトを見てしまったり、他のタスクを始めてもなんとなく注意が散漫になっている感覚がある。特に前者2つについて考察すると、Claudeがタスクを進めてくれているから何となく自分もタスクをやっている気分になって、罪悪感がなくなって、関係のないことをしまっているのかもしれないと思っている。
 

トークン上限問題
 

これはこれで地味にストレスです。「このアイデア、実装してみたい」と思っても、「でもトークン足りなくなったらどうしよう」という謎の節約意識が働いてしまう。思い切って使い倒すことが大事だとわかっていても、なかなかできていないのが現状だ。定期的にスキルやトークンの消費を抑えるような工夫を行ってみてもこの不安が常につきまとっているから、思い切って実装してみるということができていない。
 

時間が溶けている問題
 

AIと格闘していると、気づいたら2時間経っていることがある。こういった場合に限って、その仕事が重要でないことが多い。わからないけど、AIにプロンプトを入力して回答が帰ってきている瞬間を見ているのって、ドーパミンとか脳内物質が出ているのでは?と思ってしまう。それくらい一種のジャンキーな状態になってしまって、睡眠時間や他の業務時間が圧迫されているように感じる。

 


AIが企画の仕事を大きく変えていくことに対して、全く持って疑いの余地がないのだが、各企業で行っている業務フローをAIベースに9割ほど切り替えていくってことを考えたときに、途方もない作業だな、、、とも思ってしまう。とはいえ、企画職はこれに向き合っていくしかないので、上述の問題についてもこれから深く考えてみたい。