映画「ノクターナル・アニマルズ」 | 正太のゴリ押し

映画「ノクターナル・アニマルズ」

世界的なファッションデザイナー&ディレクターのトム・フォード

映画界にも進出し神経質な男を描いた前作「シングルマン」でも

ザラザラした映像と何とも言えない独特な雰囲気で高い評価を受けました。

今作がトム監督の2作目。

小説「ノクターナル・アニマルズ」を舞台を自分のテキサスにしたり主人公の雰囲気を自分に似せたりと

映画用にアレンジした作品です。

 

スーザン(エイミーアダムス)はアートギャラリーのオーナー

旦那さんはイケメンで経済的にも恵まれていたが

なにか心はすさんでいた。

ある日、20年前に別れた元夫のエドワード(ジェイク・ギレンホール)から

彼が書いた「ノクターナル・アニマルズ」というタイトルの小説が送られてきた。

そういえば、つきあった頃、エドワードに夜の獣(ノクターナル・アニマル)って

呼ばれたことあったなあと思いながら本を開く。

小説の中身は、暴力的で過激で衝撃的な内容だった。

そして思い出される彼との日々。

読めば読むほどその世界に引き込まれまた彼に逢いたくなる。

離婚した夫婦が20年の時を経て、どう向き合い、どうすれ違い、どう復讐するのか。。。

 

過去と現在、

そして現実と小説の世界

更には、ロサンゼルス、テキサス、ニューヨークを行ったり来たりと複雑な構成で

観てる僕たちを混乱させ困惑させ不安な気持ちにさせます。

冬あるあるの、包装紙で指が切れたり、実は同じタイプの車が

全く違うシーンで映り込んでたりと

トム・フォードのきめ細やかなオシャレ演出と

俳優陣の凄い演技で更に物語に深みが増していきます。

 

何よりもまず、冒頭のシーンでいきなりかまされます。

凄いパンチが飛んできます。たぶんよけることができません(笑)

それぐらいのインパクトの強さから映画が始まります。

心して観てください。

スタイリッシュでサスペンスな映画です。

 

 

映画「ノクターナル・アニマルズ」は明後日11月3日(金)から

全国順次公開されます。