なんだか どこにも自分の居場所が見当たらなくて
もうなんにもわかんなくて どうすればいいんだろう?
家でも学校でも部活でも
いつどんなときだって人の顔色ばかりうかがって生活して
自分の本当の気持ちを伝えられない
いつの日か学校の先生が
言葉のキャッチボールを大事にしろと言っていた
確かに小さい頃は どんな変な方向に飛ばしても
相手まで届かなくても ちゃんと誰かが拾って返してくれた
今はどうだろう? 昔とは違う
相手が取りやすいチカラ加減も知ってる
構えた所に投げるコントロールも身についた
だけど
ボールを投げた先に もう誰もいない
遠くに転がったボールを 僕は自分で取りに行く
いつの間にか ひとりぼっち
なんでみんないなくなっちゃったんだろう?
誰も取ることのないボールは 地面に擦れて 汚れて
ついに僕は 投げることをやめた
しばらくして ふと思いつく
見知らぬ人間を キャッチボールに誘ってみた
顔の見えないその人は 快く受けてくれた
気持ちよく投げた第1投 彼は渋い顔をした
返ってきた球は 取るのが怖いくらい 速くて 強かった
そして彼はもうやめようと言った
説得する僕に 彼は一言残して消えた
君の球は 変化球だと
誰かにわかって欲しくて
工夫に工夫を重ねた球は いつしか変化して
誰も取れない球になっていた
あれから僕は 直球の練習を続けている
前よりは ちょっとはマシになったかな?
だから今から僕が投げるこの球を
君は取ってくれるかな
君は
君は・・・