予備試験短答結果及び論文受験票が来たので報告。短答は刑訴、刑法が2点ずつ下がって法律155、教養24の179でした。教養12点換算(実質0)で受からないのは実力不足ですね。論文の書き方は少しでも身に着けたということを論文会場で証明したいと思います。

 

 

ここ以下は余事記載なので読む必要はありません(笑) 正直読む価値があるのは赤字だけだと思います。

 

2013年受験開始のベテラン受験生(2014で121点で断念したから4年後から受け直した)ですが出来るところまでやりたいです。

 

正直、真面目に考えればローでも期末試験の講評見る限り、留年の危機があり憲法、刑法、商法など散々な成績が予想されます。また、論点拾えても違うところでその論点書くなど点のつく書き方がまだ身に着け切れていない状態なので今年も予備論文合格するのは厳しいと思う。

 

一番ダメなのは思考の整理ができないところだと思います。論文は事案分析段階で思考過程の整理が出来るか、正しい場所で考えられる構成を適切に書けるかが一番大事だと思います。

 

実務科目では、何回答練受けても未だに民事実務の準備書面で点数がつく書き方がわかりません。領収書が出たら報告文書、類型的信用文書であることを書くようにしていますし両者の供述の一致(直接証拠)から認定できる事実→評価→推認で書いていても着目すべきポイントや評価のポイントがズレている、使うべき事実を違うところで書くことが多いからかなりセンスが分かれると思います。刑事実務は規則199絡みや公判前整理の現場思考問題で苦戦します。

 

民法は、事案が複雑になれば整理の仕方がわからないことが多い

 

商法は、株式取得や支配権維持絡みの事実が出れば大混乱します。実務的な感覚がないしイメージもできないしかなり苦労します。競業取引、利益相反取引の「自己のため」「第三者のため」の区別 直接取引間接取引の区別もよくわからない状態

 

民訴は現場思考問題がかなり厳しく、既判力が未だに染みつかないし弁論主義の主要事実について漠然とした感じでしか書けない。控訴絡みが出ても相当厳しいです。

 

刑訴も自白法則について違法収集証拠、毒樹の果実絡みが出てもよくわからず、伝聞非伝聞の区別も何百回やっても間違う(短答ですら間違うこと多い)。

 

憲法では、権利選択に悩むケースがあり、本質がイマイチ掴めていないのか型に無理矢理あてはめて苦労するケースが多いです。ローの期末でも問題文の意味がよくわからず出題趣旨大外ししましたし期末0点同然の出来でF濃厚です。判例の規範は沢山ローで覚えているからとりあえずハマることを祈るしか有りません

 

刑法は一番苦手意識があります。皆ができるのに、分析で苦労することが多い。行為の個数をどうするかで悩むこともあれば、行為をどこで区切ったらいいのかが迷うことがある。特に共犯です。

 

ローの授業聞いても予備校と見解が違うし混乱します。例えば正犯意思で重要な役割を書いても「重要な役割は正犯意思の話ではない」と一蹴されます。(共犯者間の事例問題の添削依頼を教授にしたら期末終わった数時間後に赤が多い状態で返却してきました。おそらく、試験範囲と被っているからわざと返却を遅らせたと思います。)

 

あと複数の行為者間で認識のズレがあれば誰の所でその論点書けばいいのかがわからなかったりする。誰がどの行為をどういう風に利用するかがイメージつきにくい。因果関係が不明な場合の処理とかも混乱する。また書かなくてもいい余事記載を書くこともある(例えば実行の着手は問題にならないのに書くなど)

 

承継的共同正犯の当てはめの仕方が毎回わからず否定→同時傷害に流すべきところで先行者の行為を利用したとして肯定してしまうし相場感もわからない。

 

他にも、条文構造がわかっていないケースがあり(接見でも指定権発生と行使要件の39条本文、ただしがきの2つの議論があるのに 捜査の中断による取調の支障が顕著という規範と初回接見の即時かつ短時分でも…という規範を全部本文で書くこともある)、点数が入りずらい書き方をすることも多い。

 R3の行政法予備ですら初見でやったとき取消の対象2つを深く考えすぎてわからないこともあります(本件許可取り消しても申請前に戻るし意味が無いと考えて本件許可を候補から抹消した)。毎日3時間以上ゲームしながら早期に司法試験苦労せず受かった某個別指導の弁護士には理解できないと思うしメンタルが原因としか言われません。

 

そのようにアウトプットが相当苦手意識があり現場思考問題には対応できません。できないならボロを出さず原理原則だけ書いて点数貰うようにするしかありません。

 

でも絶対無理でも残り期間、悔いのないように生きるしかない。過去問で特に出来ていないところをどうすればその構成や論点に気づけたか、どういう風に書いたらいいのか細かくナンバリングしながらやり直しています。正直司法試験合格まで何年かかるかわかりません。

 

一応、ローでも演習の絶対量は多く去年の2006位よりはよい成績取る自信があります「論文力はかなり低いので正直予備短答落ちしてでも来年の司法試験向けて論文力少しでもあげないと」と思って論文の勉強をしてきました。おかげで伊藤塾模試135でした。かなり危ない状態で何とか資格スクエアアプリで短答乗り切りましたが…

 

 演習量について具体的には予備の過去問について殆どの年度で一回は起案ないし答案構成しています。

 

 ローでは、毎週刑訴の学習指導で事例演習教材の事例問題の答案を見て貰った上、会社法事例演習教材の事例問題を授業で扱っていたけど(期末はボロボロでも)期末対策で何回も復習しました。論ナビにない論証もアガルートの論証集参考にしつつ纏めてどこで使う論証なのか問研などに戻ってやり直しています。民事実務も授業で要件事実は死ぬほどやりましたしかなり染みついています(伊藤塾模試で大外ししたことは内緒)。ローの春学期中でもツイッターに答案何通もアップしていますし、1通2500円の予備論文の過去問添削でも、まずまずの評価貰えています。

 

どんなに頭悪かろうが、最善を尽くすしか方法はありません。去年みたいに「ちゃんと直前答練復習しとけばよかった、問題研究のここ復習しておけばよかった、本番で投げて規範すら書こうとしなかった、どうせFだと思って事実使おうとしなかった」というような後悔がないようにすすみたいと思います

 

受かった2685人の方、論文でよろしくお願いします。