国民的アニメ、名探偵コナンの黒の組織の黒幕についての考察をすることにする。RUMについての考察はここでしてみた。

 

黒の組織の黒幕が2017年12月13日にサンデーで烏丸蓮耶だと明らかになった。

 

 

明らかになるきっかけについて簡単に説明する。羽田浩司が何らかの事件に巻き込まれて死亡した。死ぬ間際ダイイングメッセージを残した。PUT ON MASCARAと書いてあるタイルがあり、PTONを割ってメッセージを残した。PUT ON MASCARAから、そのPTONを取り除いて並び替えるとASACA RUMとなる。すなわち組織のNo2のRUMは浅香ではないかとコナン達は推理した。しかし、ASACA RUMと分けるのではなく一つの文字と読むのが有力だと赤井と工藤優作は判断した。それはCARASUMAである。CARASUMAは30巻で出てきた烏丸蓮耶である。

 

 

 

この烏丸蓮耶という人物は黄昏の館の回で回想シーンとして出てきた。既に死んだとされている人物である。全て犯人による言い伝えの話なのでどこまで正確かは不明だが、信憑性が高い部分について列挙する。

 

 40年前、100歳を超えた大富豪(烏丸蓮耶)が「死ぬまでに宝を見たい」と言って考古学者をたくさん雇ったが、なかなか宝を発見できなかったことに腹を立て死期が迫った烏丸は学者を一人ずつ殺害した。たとえ宝を見つけたとしても殺すと言っていた。20年前には烏丸蓮耶は死に絶えて烏丸家は衰退したとされている。 

 

すなわち犯人の自供が正しければ烏丸蓮耶が死んだのは40年前~20年前である。ここでいくつか疑問がある。上のダイイングメッセージ、ACASA RUMを並び替えたCARASUMAが何でいきなりボスになるのか?羽田浩司を殺害したのが烏丸蓮耶ならまだしも飛んでいる気がする。そこでデマだと思ったけど作者が下図の通り、公言している。30巻でボスを決めたと言っているのでボスは烏丸で確定である。恐らくコナンが握っていない情報を工藤優作が握っているのだと推測できる。

 

 

 

 

ここで、何故黒の組織のボスを暴いたのがコナンじゃなく、工藤優作なのか?何故ボスはシルエットだけなのか?という疑問が出てくる。6巻でコナンは工藤優作に対し「これは俺の事件だ、父さんは引っ込んでろ」と言っていた。

 

 

 

すなわちコナンが黒の組織のボスの正体を暴くのが筋書きであろう。また、ボスはシルエットだけの人物にした理由につき、シルエット=顔を見られたくないからと推測できる。すなわち本当の黒幕烏丸は別の姿になって生き続けているのではないかと思う。また、シルエットにしたのは素顔はそれなりに主要キャラなのではないかと思う。でないと相当つまらないことになるので。上の40~20年前に死亡したというのと矛盾するかもしれないが、戸籍上死んだことにしてるだけなのではないかと思う。

 

では、だれが烏丸になっているのか?その前に青山先生のあの方判明した後のインタビューについて考察する。

 

 

下記はボスが烏丸蓮耶だと判明した時の青山先生のインタビューである。

 

 

── ボスが■■■■(烏丸蓮耶)って、決められたのはいつ頃ですか?

青山 いやぁもう・・・ちゃんと決めたのは30巻だね。出てくるの30巻だから。ポス出しとかなきゃと(笑)思いまして・・・

── ネットではまさに、「あの方」についてはいろんな予想が立てられてましたが。

青山 ほうほう。

── 優作じゃないの、とか、光彦じゃないの、とか。

青山 えーいやー(笑)全然違いますよ。ぷぷぷって(笑)でもさすがに当ててくる人が増えてきたからね。

── 担当編集も、30巻頃では、別に聞かされていなかったと思うんですが。

青山 えー。その時、誰かな、担当。

── 4代目くらいですね。ちなみに、「あの方」という言葉が最初に出てきたのは24巻でジンが「あの方直々の命令だ」と言うシーンです。その時から「組織にはボスがいる」と決められていたんですか?

青山 Aぶっちゃけ1巻から決めてたよ(笑) Bでも実はボスが「ピー」は、 この24巻からかなぁ・・・。 Cでもホントは「ピー」なんだけどね(笑)

 

上記インタビューの引用元URL http://conan-4869.net/post-31886

 

 

まず、このインタビューのABCは「ピー」の内容を考察するためにわかりやすくナンバーづけしてみた。

 

最初のピーは「誰か決めたの」だと予想する。まず、引用元URLでは6文字であること、ABを受けてCの内容ででもホントはと書かれており、CはABを受けてその内容を翻すキーワードであるということが書かれていた。すなわちABは並列条件であると考えられる。AとBはほぼ同じ内容とした場合、Aはボスがいるということは、1巻から決めていたのに対し、Bはボスが…は24巻からと作者は公言している。1巻からはボスがいると決めているものの誰か決めたとは言っていない。30巻でボスが登場したが、決めたのがもっと前だと「ボス出しとかなきゃ」というセリフとは矛盾しない。「姿見せたのは」という説も考えたが該当するキャラがいなかった。「名前出したの」という説ならあり得るがAと並列条件にするなら「誰か決めたの」と私は考える。

 

ホントはの後のピーは3~4文字だとされている。ここでいくつか候補を上げる。

 

① 黒幕=烏丸蓮耶がミスリードでピーに入るのが黒幕の名前であること→まずこれはないでしょう。何故ならば作者は黒幕=烏丸蓮耶だと公言しておりミスリードという説はないでしょう。それに黒幕の名前を入れるのは唐突すぎるでしょう。

 

② フェイク→これは一理あると思いますが何がフェイクなのかが前後関係が不明

 

③ もっと前(もっと後)→引用元URLでは3.5文字というのが有力っぽい しかしCはABを覆すかなり重要なキーワードだと考えるから違うと思う。

 

④ 〇〇巻から→わざわざ24巻という言葉を出す意味は何か?という疑問が残る。

 

⑤ それ以外

 

 個人的には「〇〇巻から」と予想する。わざわざ24巻という言葉を出した意味は?という疑問もあるが、前の24巻を受けての話だからあり得るのではないかと思う。少し無理がありそうだけど…

 

 

次に、烏丸蓮耶の偽名候補を挙げる。

 

① 阿笠博士 いまだにネットでは阿笠博士説が多く出回っている。しかし、作者が公式で何回も否定しているのであり得ない。そもそもコナンに超能力メカを渡すわけないし、コナンや灰原を匿うはずがない。黒の組織の裏設定ある人間を映画やアニメオリジナルなどに出しまくるわけにはいかない。原作と矛盾が生じかねないので扱いにくいだろう。

 

② 円谷光彦 少年探偵団のメンバーで小学1年生にしては知識量がかなり多いということで黒の組織のボスだと言われているがこれも正式にインタビューで否定されており、あり得ない。そうでなくても心の呟きや心理描写がしっかりしており、また阿笠博士同様アニメオリジナルや映画に出まくってる時点でおかしい。

 

③ 元太、歩美 作者が否定している。以上

 

③ ジェイムズブラック FBIのボスで、あの方が赤井秀一を恐れているのは同じFBIだからではないかという理由で黒幕候補に挙がっていたけど正式に作者が否定している。そうでなくても赤井秀一の生存を黙っているはずがなくあり得ない。

 

④ 鈴木財閥関係者 作者が否定している。そうでなくても漆黒の特急でシェリーこと灰原を殺害するために鈴木治郎吉がいる名古屋駅もろとも爆破しようとした。すなわちボスを殺そうとしたことになる。あり得ない。

 

⑤ 警視庁の刑事、目暮警部佐藤刑事白鳥警部etc  ほぼ全員否定している。そもそも漆黒の追跡者でアイリッシュが捜査会議に潜入する必要性やベルモットが警視庁から調書を盗む必要性もキュラソーがノックリストを奪う必要がない。よって全員あり得ない。

 

⑥ 毛利小五郎 作者は否定していないがまともな脳があれば違うことはわかる。ジンがボスを殺そうとしたことになる。組織の関係者にしては暇がありすぎる。あり得ない。

 

⑦ 江戸川コナン、工藤新一、毛利蘭、鈴木園子、妃英理、工藤優作 作者が否定している。以上 説明は面倒なのではしょる。

 

⑧ 工藤由希子 否定していないが、漆黒の特急でベルモットとの会話で矛盾がありすぎる。

 

⑨ 服部平次、遠山和葉 否定していないが工藤新一の生存を知っている。心理描写も明確だしあり得ない。

 

⑩ ウオッカなどコードネーム持ちの人間 ボスにはコードネームないのであり得ない。

 

⑪ 大黒連太郎 最有力候補である。大黒連太郎は28巻の人魚が住む島の回で出てきた人物である。

 

 

ジン、ウオッカの裏設定の名前、黒澤陣、魚塚三郎と灰原哀の本名 宮野志保という名前が書いてあった。服部平次が見た名簿には大黒連太郎の名前が書いてあった。烏丸蓮耶の 烏=大黒  丸=太 蓮=連 耶=郎 と変換できなくない。12巻でテキーラが爆死した回で大黒ビルがあり大黒連太郎が主宰するビルなのかもしれない。黒の組織の関係者の可能性が極めて高いだろう。従って烏丸蓮耶=大黒連太郎だと私は考える。年賀状で否定されていると言われているが烏丸蓮耶もそうだったし明確なソースがない以上デマだと思います。ただ、ジン、ウオッカとは別の年度の名簿なのでミスリードの線もあると思いますが…

 

⑫ 酒巻昭 24巻のピスコの回で名前だけ出てきた人物。酒巻昭を偲ぶ会というのが開催されていた。烏丸蓮耶を偲ぶ回というのがあるので烏丸蓮耶=酒巻昭なのではないかと思う。また、作者のインタビューでボスが〇〇なのは24巻からかなあといっているが〇〇が名前を出した、誰か決めたのはと考えれば合点がいく。わざわざ作者が24巻という言葉をインタビューで出すのは烏丸蓮耶の偽名が出ているからかもしれない。24巻のキャラ全て書き出したがボスになりそうなのは酒巻昭くらいしか出てこなかった。

 

⑬ 常盤栄策 48巻で出てきた薬学教授である。数々の新薬を開発してきた。APTX4869を開発していた可能性もあるが、選挙に出馬するくらいだしボスじゃなくせいぜい下っ端が妥当でしょう。したがってボスであることはまずないでしょう。

 

⑭ 服部平蔵 服部平次の父親である。個人的には烏丸蓮耶=大黒連太郎=酒巻昭=服部平蔵だと考える。

 

 

 

根拠

 

① 烏丸蓮耶のシルエットの鼻の部分がよく似ている。

 

② 作中最強キャラの推理力の工藤優作と同程度の推理力を持っている描写が多くある。

 

③ 警察幹部であり、ピスコの事件や宮野明美が殺された事件や来葉峠の事件など本格的な捜査が入らない以上少なくと黒の組織の幹部には警察関係者は数人以上はいるはず。

 

④ 服部平蔵の年齢は明かされていない。明かせない裏事情があるのではないかと思う。

 

⑤ 34巻でジョディが「服部平次、面白い坊や」と平次が写っている写真をマークした。烏丸グループの生き残りが服部家だとも推測できる。

 

⑥ 42巻で服部平次が工藤のフリして船に現れたのをウオッカが目撃したのに目をつけられていない。仮に平次の悪ふざけで組織には平次を疑う理由がないとしてもウオッカの「妙なことになっていまして…」というセリフは気になります。言外に「何故、あの方の息子が死んだはずの工藤新一に化けているんだ?」とも読み取れる。

 

⑦ 羽田浩司が残したダイイングメッセージでのPUT ON MASCARAの割れてたPTONを除いて並び替えるとCARASUMAになりますが取り除いたPTONにも意味があるのではないか。PTONを並び替えるとNOT P

合わせると NOT CARASUMA P PはPoliceの頭文字で警察関係者とも読める。烏丸の名前を語った警察関係者がボスだとも読める。同じ警察なら赤井秀一を恐れるのにも説明がつく。

 

⑧ 大黒連太郎について、大黒連太郎の名前を分解して考えると…

 

 大→大阪 黒→警察用語で犯罪者 連→なかま、この場合組織 太郎→最高、最大という意味がある すなわち大阪の警察(すなわち大阪府警)である、最大(すなわちトップ)といえば本部長の平蔵になる。

 

⑨ 修学旅行の回でコナンが自分の正体がばれないように服部平次に協力を頼むが、平次は「これ、めっちゃ貸しやからな」と言っていた。貸しやからなということは、「工藤、これで借りは返されたで」という流れになるはず。命がけの復活で灰原が「これは貸しにしておくわよ、江戸川君」と言ってたが、バスジャックの回で「どうやら借りを返されたわね」と言っていたからである。服部平次が借りを返されるケースは黒の組織の最終決戦でコナンに助けられる場合だと推定する。ここからは想像だが「工藤、すまんな。俺の親父が迷惑かけたのに助けてくれて!これで修学旅行の借りは返されたで」という流れになると推定する。

 

⑨ これは根拠にはなってないが、作者のインタビューのホントはの後のピーを「10巻から」と考えれば合点がいく。

 

以上の理由から服部平蔵が今のボスだと思います。平次はこのことを知らずにコナンに協力しています。国民的アニメなので完全なハッピーエンドにはならないかもしれませんが…

 

 恐らく黒の組織のボスが烏丸蓮耶であっても、この後どんでん返しがあると思います。6巻でのこれは俺の事件だ!と優作に言ってたシーン、ボスがシルエットだけの人物、工藤優作が「この推理が正しければ…」と言っており烏丸蓮耶がボスだとは断定していない。そもそもミステリーで正しければ…となっていてそのまま正しかったで終わるはずがない。このまま何も仕掛けなしで烏丸蓮耶がボスで終わったら青山先生の実力は落ちたと言わざるを得ません。

 

名探偵コナンの黒幕、烏丸蓮耶が出る30巻は読むの必須!!