いつもお読みいただき、
誠に有難うございます^^
柏に密着、
気持ちをケアする相続のパートナー、
司法書士の小林依里子です。
今回は、もめない相続のヒント2です。
前回の、もめない相続のヒント1では、
どの遺産を、だれに、どの割合で分けるのか、
親の想いが分からないところに、
遺産わけの争いの要因があるので、
親が元気なうちに、
親の想いを家族間でシェアする
(遺言書を残し想いを繋げる)
ことが、大切であると話しました。
しかし、それが、叶わなかったときは、
どうしたらよいでしょう?
遺言書があれば、
遺言書どおりに遺産は分けられますが、
遺言書がなければ、
相続人の全員が集まり
相続人の全員の一致により
遺産分けの話合い(遺産分割協議)
をすることになります。
ここで、問題になるのは、
①相続人全員が集まらない
②相続人全員の意見が一致しない
の2つでした。
疎遠になった相続人や
複雑な関係にある相続人
関係性の希薄な相続人などがいると、
話合いの場を設けることすら
難しくなり、
話し合いができたとしても、
お金の話に、過去の不平や不満
「お兄ちゃんばかり贔屓されていた」
「喧嘩すると、怒られるのはいつも私」
などなど・・・
が噴き出してくると、
収集がつかなくなります。
話合いは紛糾し、
スムーズに、相続が進まなく
なりやすいのです。
しかし、すべての遺産分けの話合いが
争いになり、まとまらないわけでは
ありません。
比較的、スムーズにまとまるケースも
普通にあります。
もめやすい遺産分割協議において、
もめないケースとは。
「あれは、あなたに、あげるわ?」
「うん、心配しないで。私は、大丈夫よ。」
「欲張っちゃいけない。譲り合わないとね。」
このような会話が、
相続人の間で普通に
なされています。
お互いに自分の権利を主張して
譲らないのが争族なのに対し、
お互いが「あなた、どう?」と、
譲りあうケースです。
前回の話にもつながりますが、
このような家族は、やはり、
親子間、兄弟姉妹間で
とても良い関係ができています。
日ごろから、つながりがあり、
仲良しなのです。
はい、ですからこれから皆さん
仲良くしましょう!!
と、言ったところで、
それは理想かもしれませんが、
「仲良く」の一言では
片づけられない
言うに言われぬ、
複雑な人間関係や
事情もあるのが
現実でしょう。
そこが、難しいところです。
しかし、結局のところは、
相続でもめるかもめないかは、
家族同士、相続人間同士の
関係性や、
お互い相手の立場にたち
思いやれるかどうか、
人柄などによるのです。
完璧はできなくても、
一歩っでも半歩でも、
近づける努力は、
今からの心がけ一つで、
できますし、
これからの小さな歩み寄りの
積み重ねにより
必ず結果は、変わります。
実際、いつも気難しく、
嫌だと思っていたお一人に、
気持ちよく対応していただけるよう、
その方のお好きなものを
手土産にもっていったところ、
笑顔で応じてもらえたと
嬉しそうにお話しくださる方が
ありました。
そうすることで、
相手を思いやる行動を
してゆくことで、
ご自身も、幸せ。
相手も、幸せ^^
お互い、ハッピーな気持ちに
なれるところが、いいのです。
ほんの少しの歩み寄りで
いいのです。
このポイントを押さえることで、
個別のケースにおいて、
少しでも、もめない相続になる
ヒントになるのではないかと思い、
2番目に挙げさせていただきました。