海辺に立つ夢


その夢は不思議だった。






曇り空のどんよりとした海辺に

私だけが立っている。

それを離れた場所から見ている夢。






私が私を遠くから見ている夢だった。







どんよりとした薄暗い海を

ただただ一人で眺めている夢。







目が覚めた時






あれは、もしかして…

入水自殺する夢だったのでは?

それくらいの雰囲気が漂っていた夢だった。







私が入水自殺?!







それはない!!!

それは絶対ない!!!!







なぜなら私







水恐怖症だからだ!






だから、自殺するにしても

水で死ぬことは絶対に選ばない。


自殺もしないけど

人間、追い詰められると

どんな選択をするか分からないのでね。




けど、水で死ぬのは絶対ないわ!






考えるだけで怖い。



いや、とにかく

自殺するくらいなら

現実世界で何でも我慢できるわ。






そんな私があんな夢見たもんだから

ちょっと焦ったよね。






死ぬかどうか迷って

立ち尽くしてたんじゃないだろうか?!って

自分で自分のことが心配になった夢。






(夢診断)


海と大地の境界となる海岸や海辺、砂浜は「意識と無意識の境界」を象徴しています。この夢を見たら、現実とは思えないような出来事が起こるかもしれません。


夢の中の海が美しくきれいな場合は、まるで夢のような幸せな出来事が起こるでしょう。一方、海が暗く荒れている場合は、まるで悪夢のような出来事が近づいている予感。


どちらの場合も、必要以上に舞い上がったり悲観したりしないようにしましょう。騒ぎすぎると、厄介事に巻き込まれてしまいます。





(後日談)

その夢を見た3年後に同じ状況で

海辺に立ったときに

デジャブ感満載だった。






友達3人と旅行に行ったの。

泊まったホテルの目の前が海だった。

友達3人で初日の出を見に行く予定だったけど

一人は起きなかった。





2人でまだ暗い海辺に行く。





友達は流木が欲しい!といって

探しに行った。






私は海辺に立って

日の出の瞬間をいまか、いまかと待ってる。

けれど、その日は曇り空で

今にも雨が降りそうだった。





結局、日の出の時刻になっても

日は登らず

ただただ海辺で一人立ち尽くしていた。






その時、デジャブ感蘇る。





あれ?

こんな感じ、昔にも…






あっそうだ!





あの不気味な夢だ!






自殺するんじゃないかと思った夢を思い出した。







あの日と同じく

どんよりとした海だわ!






良かった。






自殺を考える夢じゃなく

日の出を待つ夢だったんだと

解明した。