本当に大事な人間としてのあり方を

知らないまま、術に頼る人生になって

しまうからな。

 

 

術に頼ると、自分さえよかったらそれでいい

ということにもなりかねへん。

 

 

そうならへんためにも、

学が何を伝えるのかがものすごく重要

ということや。わかるな」

と伝太さんに言われたが、

何をどのように伝えたらいいのか

わからず、僕の頭の中は混乱していた。

 

 

 

「ハッハッハー、学は正直やな。

人間としてのあり方のことがわからんから、

どうしようと思ってるんやろ。

 

それはまた、

伝えるから、

今はパネルクイズの法則や」

 

 

 

「はい!よろしくお願いします」

と言うと、再び伝太さんは、

パネルクイズの法則について話し出した。

 

 

 

「小学校が一輪車なら、

中学校はなにかわかるな?

自転車や。

 

 

一輪車よりも安定はするけど、

それでもバランスをとるのは難しいな。

 

しかし、

日本では、中学校までは義務教育で、

みんなに自転車までは手に入れて

もらおうということや。

 

 

 

自分の夢や目標に気付くために

いろいろと学ぶのは、

小学校と同じやけどな、

中学校を終えて、

自転車を手にする頃には、

自分の人生についての選択を

することになるんや。

 

 

 

 

 

つづく

 

今日もありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

メッセンジャー阿川龍翔