新と旧と  |    c(^、^o) ウ~ム | 小生の掲示板2

小生の掲示板2

アイドル(坂道シリーズ)を中心に趣味について書いています。
ブログなのに掲示板なのはTeaCupの掲示板から移動したから ヾ(^^:;)...

 

小生が坂道と並んで多くお話しするマーラーと

ブルックナーの交響曲。

 

バロックばかり聴いていた小生が、後期ロマン派

を聴くようになった、そのきっかけの一つが

「銀河英雄伝説」である。


田中芳樹によるこのSF小説は、アニメ、ゲーム等々
で、小説の刊行開始から40年以上経過してもなお
続く大ヒットシリーズだが、小生がその存在  
    を初めて知ったのは、勿論、アニメでだ ヾ(^^:;)...


初めてアニメというか、VHS1本に1話収録のOVAの
通販を始めたのは1988年の末だった。


 

同じ頃、小生はある方のお宅でCDを聴かせてもらった。

ゲオルグ・ショルティ指揮 シカゴ交響楽団の演奏する
マーラーの交響曲第3番の純金蒸着CDである。

第1楽章冒頭の、8本のホルンの
          咆哮から打ちのめされた

 □< ポ~ポ~♪       c(--;) ウッ


当時、巷間言われていた
 「44.1kHz/16bit程度では、音質はたかが知れている」
の言説を打ち破るに充分すぎる音質。

アナログでは、とても無理だ c(^、^ )ヾ(--:;)...
(小生は無論、アナログ盤も持っているが音質は

 比較の対象にもならない)。


早速、ショルティのCDを買い、毎日聴いていた時、
上記の銀河英雄伝説のVHSが到着
                    □c(^、^o) オ~!


再生すると、オープニングに続いて聞えてきたのは

 □< ポポ~ ポポ ポ~ポ
                  ヘ(^^ヘ) (ノ^^)ノ ヲイヲイ

正に、マーラーの交響曲第3番冒頭部分だった。



アニメ版銀河英雄伝説は、徳間書店の製作だったので

徳間が音源を持っていたドイツ・シャルプラッテンのCD
であり、その演奏はショルティ/シカゴとは比較

  にならないが、まあBGM

         だからこれでいいだろう c(^、^ )ヾ(--:;)...


88年に始ったこのシリーズは97年迄に4シーズン
(全て第1話では、同じくマーラーの3番が鳴る)110話
のOVAが製作された。


そして、第1巻の通販開始から30年経った2018年
から始ったのが、「銀河英雄伝説 Die Neue These」
である。

「リメイクではなく、原作の再アニメ化を謳っており・・・」
 と謳っているが、原作が同じなんだから
         物語は変えようがない c(^.^;) TARA~


ここから先の、本日の話の展開は
        皆さん既にお分りだろう c(^、^ )ヾ(--:;)...


描き方がどう違うかの比較だ。
但し、一々「88年版」、「ノイエ版」というのも面倒なので
「旧版」、「新版」とする。

そもそも、新旧とも4シーズンと言っているが、旧版は
全110話だが新版は48話しかない。

自然、話は端折られ、サイドストーリーと見做された物は
省略されている。
また、話が前後している場合もあって、中々新旧を並べた
比較はしにくいのだが、現在、日テレで放送(火曜深夜)
されている新版を観て、

 「冷徹なる義眼」(旧版第8話) と
 「カストロプ動乱」(新版同じく第8話)
の後半は、ほぼ同じだと分った。


ストーリーは先刻ご承知、
      という前提でお話しするが ヾ(^^:;)...

帝国軍のイゼルローン要塞が、自由惑星同盟に
奪取された。難攻不落だったはずの宇宙要塞が
陥落したのである。


軍務尚書、統帥本部総長、宇宙艦隊司令長官は
「三長官」と呼ばれるが、三人は生き残って帰投した
オーベルシュタインに責任を取らせようと話し合う。


同じ頃、そのオーベルシュタインは、
「私は現在、いささか苦しい立場に立たされています」
と、ラインハルトに会いに来る。

「A(アー)にはAに、B(べー)にはBに相応しい仕事が
ある」と語り、オーベルシュタインは義眼を外すのだが、
旧版では左目を外したのに対し、新版では右目なの
は、何とか差を出そうとした結果だろうか

 

 

 

 

 

 

 

 


「ゴールデンバウム王朝は滅びるべきだ」と言うオーベル
シュタインに対し、ラインハルトはキルヒアイスに逮捕を
命じる


オーベルシュタインは、キルヒアイスに 
「貴官は優秀だか、覇業をなすにはそれだけでは足りぬ
 光には必ず影が従う・・・」







このあたり、旧版はお得意のクラシックが流れずセリフ
のみだが、新版のピアノのアルベージオの上に管楽器が
鳴るBGMは見事。この辺は新版に軍配が上がる。


三長官から辞表が提出されると、皇帝はラインハルトを
呼び出し、どの職が欲しいかと問う


ここで、旧版ではラインハルトは顔を上げているが

 



新版ではこの姿勢。皇帝の前での姿勢は新版が正しい
と言えよう

 


 

ただ、ラインハルトが「三長官にお咎めなきよう」と答えた
後に、旧版にはあった皇帝の

  「余はバラの世話があるのでな」
 
というセリフを新版がカットしたのは疑問。


ここで視聴者(読者)に皇帝を、「バラ作りにしか興味のない
裸の王様」と思わせておくことで、この回の最後のシーン

での、宰相リヒテンラーデとの以下の会話

(旧版は屋外のバラ園、新版は温室)

 


 


 「恐れながら陛下、ご不興をこうむるのを覚悟の上で
  申し上げますが」

 「余がアンネローゼの弟に地位と権力を与え過ぎる
   というのであろう」

 「陛下には、ご承知でいらっしゃいましたか・・・」

 「恐れを知らぬ者ゆえ、重臣として権力をふるうに
  留まらず、図に乗って簒奪を企むかもしれぬ、と
  そちは思うか」

 「口の端に上せるのも、憚り多い事ながら・・・」

 「よいではないか」 「は?・・・」

 「人類の創世と共にゴールデンバウム王朝があった
  わけではない
  不死の人間がおらぬと同様、不滅の国家もない
  余の代で銀河帝国が途絶えて悪い道理がなかろう」

  「う・・・(絶句)」

  「どうせ滅びるなら、華麗に滅びるのが良いのだ」



 
の部分が、生きるのだろうに・・・ c(^、^ )ヾ(--:;)...


 

原作小説を未読でも、小生も含め多くの人がここで

 「ああ、これは面白いアニメになるな」
と思ったに違いない。



いずれにせよ、旧版を全部録画してある小生としては、
当分、毎週両者の比較を楽しめそうだ。


でわ、また~ (^.^)/~~~