先月末は上半期を振り返ったため、6月のオーディオ・
ビジュアル雑誌について書き込めなかった。
まあ、大した本がなかったという事情もあったが ヾ(^^:;)...
このところオーディオ関連の話をしていないので、今日は
オーディオ雑誌の話題。
季刊「アナログ」のVol.80が発売になった。
季刊誌で80号だから、20年ほど続いていることになる。
音元出版のこの雑誌に、しかし創刊から何年かは小生は
全く関心を寄せなかった。
ご存じのとおり ヾ(^^:;)... オーディオ雑誌を読んで50年、
何よりオーディオ雑誌を読むのが好きな、この守澤が、
である。
いつだったか、神保町で同誌の古本が数百円で売られて
いたので買ってみて、ああ、そうだったな~と思い出した。
「唯一のアナログ専門誌」を歌いながら、'00年代初頭の
アナログ低迷期(もはや懐かしい「デジタル家電」全盛期)
の同誌は、プレーヤーやカートリッジ等の関連記事だけ
ではページを埋めることができなかった。
仕方なく、後半部分はクラシックカメラだの、ワインだのの
記事が並んでいる。
これらはまだ(屁理屈を言えば)アナログ関連だといえなくも
ないのだが、この古本の号の折り込み付録が
「最新カー・オーディオ紹介」とは何だっ c(`0´;)ヾ(^^:;)...
昨今のアナログ・ブームで、こうした記事を載せなくてもいい
様になった(ワインはまだ2ページある)が、食指が動かない
のは変らなかった。
オーディオ誌に限らず、「今年のベスト(又はベストヒット)」
を雑誌で年に1回選定する事は珍しくないが、ある年の
ANALOGが選ぶ、今年の機器グランプリは
トーンアーム
○○社製 ○○(製品名) 1,400,000円
c(--;)
レコードプレーヤーの、カートリッジを取り付けるトーンアーム
が、1本140万円・・・
気の遠くなるような値段だ σ(--;) アッタマイターッ
そもそも、アームというのはスピーカーのエンクロージャー
の中に入っているスピーカーユニットと同じくパーツであり、
それを部門賞ならともかく、グランプリというのは疑問だ。
まあ、「♪ 雑誌の勝手でしょ~」
と言われればそれまでだが c(^w^;)\(`0´;) 古い!
そんな時期にくらべると、随分と変った。
高価な機械を並べても、本を買ってくれる人がいなければ
商売にならないから、というわけでもないのだろうが、今号
の特集は「10万円クラスのプレーヤー(2機種)の使いこなし」
と「5万円台までのカートリッジ一斉比較」だ。
「常識の範囲内」というところだろうか c(^、^ )ヾ(--:;)...
紙媒体から情報を得る人は減り続けているし、
そこへもって来て、この物価高だしな ヾ(^^:;)...
プレーヤーの使いこなしの記事に載っているのは、今や
銘機の称号を手にした、テクニクスのSL-1500C。
オーディオボードを下に敷く、電源コード、アース線、ピン
コードなどを交換して音質がどう変化するかをみている、
いや、聴いている。
以前にも書いたことがあるが、「科学で最も大切なのは、
追試が出来ること」だと高校生時代に教わった。
小生が使っているのは、DJ(スクラッチ)によく用いられる
SL-1200MK7だが、1500Cとは姉妹品というか兄弟機で
あるので、ほぼ共通の構成。
ここでの「実験」の追試は容易だ。
文中にもあるとおり、一つずつ交換するのも面白そうだ。
まあ、記事中で推奨されている部品を全て揃えると
ほぼ本体価格と同じになってしまうがね ヾ(^^:;)...
もう一つは、カートリッジの一斉比較。
21機種も試聴しているので、ひとつひとつの製品評は短文
だが、きちんと読めば、例えばあるカートリッジを
クラシックは、・・・ 楽員1人ずつを描写するよりも
マスとしての大きさを描き出すタイプだ
と評していれば、
ああ、音が団子になってきこえるタイプか c(^、^ )ヾ(--:;)...
と、なんとなく分る。
それらの中で、小生が一番読みたかったのはオルトフォンだ。
MMカートリッジは、ラインナップの6台中4台まで買ったのだが
同社のお家芸は、やはりMCカートリッジである。
さて、その評価は・・・ □ c(--;) ゲッ !
何がゲッかって、音質ではなくて
MC-Q10 \53,900(税込) *7月3日より\81,400(税込)に
価格改定
慌ててオルトフォンのサイトを開くと \_c(^、^;)
「価格改定一覧表」(pdf)が。
https://online.stereosound.co.jp/_ct/17627026
カートリッジは、ほぼ全製品が値上げだった σ(--;) ククッ
だが、詳細を見ると面白い事に気がついた。
15,000円の2M Red や、29,700円の2M Blueは変更なし。
その上位機種の2M Bronzeは、52,800円が59,400円と
5,800円、13%程の値上げだ。
ところが、同じ5万円台だったMCカートリッジのMC Q10は
上記のとおり53,900円が81,400円で
27,500円、51%もの値上げだ c(--メ) ムカ~
一方で、120万円のMC Diamondが値上げになっていない
ところを見ると、要するに
1~2万円台と金に糸目を付けない人向けの最高級品
はそのままで、売れていない製品は値上げ
ということか ヾ(^^:;)...
消費の二極分化である c(^、^ )ヾ(--:;)...
そして勿論、交換針も値上げ。
こんなことなら、2M BLACKの交換針を
安いうちに買っておけばよかった c(_ _ )ヾ(^^:;)...
ということで、MCカートリッジの導入は
暫く見合せである ヾ(^^:;)...
これらの記事をはじめ全体として、analogはかつてとは
比較にならぬ程、読みどころのある雑誌となったと言えよう。
でわ、また~ (^.^)/~~~