「MUSEUM」、無事入手 □c(^0^o)
小生が買う前に、既に1冊売れていたから
(初日の)売上は好調と見た ヾ(^^:;)...
それにしても、なぜタイトルがミュージアムなのだろう?
白石の写真集「パスポート」の帯に康は、
白石麻衣は、もう、どこへでも行ける
ということからパスポートか、と分ったが、今回は
彼女の表情、声、言葉、眼差し、仕草・・・全てが
アートである (改行)
そしてその作品を集めたのが、”齋藤飛鳥”という
ミュージアムだ
という康の、帯のコピー。
成程ね・・・ c(^、^ )ヾ(--:;)...
さて、そのミュージアム。
フードをかぶった様な姿の表紙を開く □c(^、^o)
ああ、良い1ページ目だ。
枯葉とレンガの塀をバックに、マフラーを巻いた飛鳥の
物憂げな表情。
写真集の世界に誘う見事な導入部分と評せよう。
全体の構成から見ていこう。
A4変形160ページの内、室内(屋内)での撮影が約120ページ、
屋外の撮影がおおよそ40ページで、4分の3が室内撮影だ。
その3対1の割合の室内と屋内のショットが交互に展開する
が、屋外は全て、冬(2月)のニューヨークの風景である。
「ニューヨークの冬」と言われれば、小生はどうしたって
サイモンとガーファンクルの「ボクサー」が浮ぶ ヾ(^^:;)...
Then I'm laying out my winter clothes
And wishing I was gone
Going home
Where the New York City winters
aren't bleeding me
Leeding me, going home
冬の服を拡げると、僕は消えたくなる
ニューヨークの冬のみたいに搾取されない
故郷へと僕を導く
改行している(歌も途切れる)が、「Where」は関係代名詞
で、homeを修飾しているから、このように訳される場合
が多い(bleedは「出血する」でなく「金を搾り取る」)。
ニューヨークの冬「の様に」、あるいは「とは違って」
という言葉がないけど
まあ、歌詞だから ヾ(^^:;)...
ボクサーでなければ、夢のカリフォルニアでもいい。あの曲
も、ニューヨークの冬のあまりの寒さに、「ロスなら暖かい
のに・・・」と言ってる曲だから。
その「ニューヨークの冬」を、この写真集は実に見事に切り
取っている。背景は全てアウトフォーカスではあるが、飛鳥
(全カットでカメラ目線でなく、横顔も多い)が背景に上手く
溶け込んでいる。
ニューヨークの冬は寒いので、多くはマフラーを巻く、あるい
はオーバーを着込んでいるが、当然ながら、撮影場所が
変れば、例外なく衣装替えしている。
中でも、エンパイヤ・ステート・ビルディングを背景にした、
どこかのビルの屋上に立った「見返り美人」飛鳥のカット
が、屋外編の白眉であろう。
問題は屋内(室内)部分だ c(^、^ )ヾ(--:;)...
暖房を充分に効かせているのだろうし、屋外編とのコント
ラストを出すためでもあろうが、全て薄着。
水着(ニューヨークにだって、借りられる温水プールくらい
なかったのか?)がない以上、あとはランジェリーしかない。
しかし、皆さんネットの「先行カット」で既にご覧かと思うが、
「カルヴァン・クライン」の下着上下(Tシャツを着ているもの
も含めて)の姿が都合3回、合計で
14ページも出て来るのは多すぎる c(--;)
尚、この先行カット集には、本編とは一連の写真の別カット
も含まれている
↓
https://www.oricon.co.jp/news/2279774/photo/10/
屋内編のピークは、やはり上にもある、ベッドの上で背中を
見せた写真だろう。
ただ、実際に見ると、そこはかとなく、1970年代の「週刊
プレイボーイ」のヌード・グラビア
(昔なら充分ヌード)を思い出す c(^、^ )ヾ(--:;)...
それより次のページの立姿、右手で椅子を掴み、左手で
胸を隠しているショットのほうが良いと思う。
前カットと同じく、小さく開いた口。
こちらのほうが、より何か言いたげな表情である。
口をついて出る来る言葉は何だろう、と想像が広がる。
口の形からすると、母音は「あ」、ア段で始る言葉か?
ああ、「たまごぼうろ」だな c(^、^ )ヾ(--:;)...
小生にはどうしてもそう思えてならぬ ヾ(^^:;)...
11年見続けてきても、初期の幼い姿が浮んでしまう。
母親から教わったミャンマーの朝ご飯を作ったり、
乃木坂浪漫で「山月記」を朗読したり、幼稚園児の
仮装をしたりした姿を、だ。
斯界を代表するアイドルになる以前、いわば
クリィミー・マミになる前の
森沢 優の時期というべきか c(^、^ )ヾ(--:;)...
そんな初期のあどけなさを思い出させる表情も、モデル
の仕事を想起させるポーズも、そして大人びてきた姿も
並べて「展示」されているから
ミュージアムなのだろう c(^、^o) ウム
そうした年月を振り返る、巻末のインタビューも、「2万字」
などという長文でなく、要領よくまとめられ、それでいて要所
を外していない。
とりわけ、1期生のお姉さんたちとの関係性を語る部分に
小生は、「そうだろうそうだろう」という言葉が
口をついて出たことを告白しておこう ヾ(^^:;)...
恥をいえば、飛鳥がこれまでピアスをしていなかった
事を、小生は今回初めて知ったよ c(^.^;) TARA~
最後にもう一つ。 紙粉だ □c(--;) ウ
例えば、ティシューペーパーの製造工程では、抄紙機で
作られ巻き取られた紙を二枚重ねにして折り畳み、ティシュー
のサイズにカットしてボックスに入れる。
どの工程でも紙粉が飛散るが、それをいかに箱(製品)に
入れないかが、加工工程の要諦といってもいい。
写真集も紙を使うのは同じ。プリンターから出て来たページ
重ね、折り畳んでのり付けし、裁断する(製本時、裁断は
最低1回、普通は2回あるはず)。
この裁断の過程で、カッターの刃がどんなに鋭くても、
紙を切れば、細かい破片の発生は避けられない。が、
それを如何に本の中に入れないで、外に落すかが大切。
しかるにこの写真集、その裁断時に発生したと思われる
紙片、いやもっと細かい紙粉が
混入したページがいくつもあった c(--メ)
飛鳥の髪の毛にフケが付いている、
そんな風に、だ σ(--;) ククッ
講談社ともあろうものが、何故こんな品質管理の製本を
許したのか?
「大口製本印刷」に猛省を促したい c(--メ) ムカ
そうは言っても、写真集全体の画像の美とそこから受ける
印象は、他の、例えば先日の影山の「知らないことだらけ」
などは比較の対象にもならない。
評価は★★★☆(☆は0.5) というところか
(紙粉は別として)。
マイナス点は、いうまでもなくロケ地が1箇所のうえ撮影期間
が短く、背景に変化がないこと、表紙のショットに今一つ魅力
がないことなどが挙げられよう。
上半期の写真集売上げ第1位だろうな、恐らく。
でわ、また~ (^.^)/~~~