「乃木坂浪漫46選」 第25回   | 小生の掲示板2

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アイドル(坂道シリーズ)を中心に趣味について書いています。
ブログなのに掲示板なのはTeaCupの掲示板から移動したから ヾ(^^:;)...

今回の作品は、夏目漱石「文鳥」
(12年8月29日放送)。

朗読を二回担当し、二回とも漱石の作品だった川後陽菜

の二回目。


この週のストーリーテラーは斎藤ちはる。


 今日紹介する作家は、夏目漱石
 明治41年に大阪朝日新聞に掲載された
 短編小説です



川後による作品紹介:

  夏目漱石「文鳥」

  弟子の鈴木三重吉の薦めで文鳥を飼うことに決めた漱石は
  文鳥と籠を買ってくるように、三重吉にお金を渡します

  


  そして冬のある日、白い文鳥が漱石の家にやって来ました


  




本編:


BGM:左胸の勇気 (ピアノ演奏)


 翌朝眼が覚さめると硝子戸に日が射している

 忽ち文鳥に餌をやらなければならないなと思った 
 けれども起きるのが退儀であった

 




 今にやろう、今にやろうと考えているうちに、とうとう
 八時過になった

 仕方がないから顔を洗うついでをもって、鳥籠を
 明海(あかるみ)へ出した


 
 
 
 文鳥は眼をぱちつかせている。もっと早く起きたかったろうと
 思ったら気の毒になった

 
 明くる日ひもまた気の毒な事に遅く起きて、籠を出してやったの
 は、やっぱり八時過ぎであった
 
 それでも文鳥は一向不平らしい顔もしなかった

 



 籠が明るい所へ出るや否や、いきなり眼をしばたたいて、
 心持ち首をすくめて、自分の顔を見た

 
 昔 美しい女を知っていた


 この女が机に凭(も)たれて何か考えているところを、後ろから、
 そっと行って、頸筋(くびすじ)の細いあたりを、上から撫で廻し
 たら、女はものう気げに後を向いた

 



 その時女の眉は心持ち八の字に寄っていた。それで眼尻
 と口元には笑が萌(きざ)していた

 文鳥が自分を見た時、ふとこの女の事を思い出した

 

 この女は今、嫁に行った


 
 目が覚めると、外は白い霜だ

 この一本をふかしてしまったら、起きて籠から出してやろうと
 思いながら、口から出る煙けぶりの行方ゆくえを見つめていた

 するとこの煙の中に、昔の女の顔がちょっと見えた


 寝巻の上へ羽織を引掛ひっかけて、すぐ縁側へ出た
 そうして箱の葢ふたをはずして、文鳥を出した

 文鳥は箱から出ながら千代千代と二声鳴いた

 




CM②:Bicycle


メイキング:

 



 「お婆ちゃんちで、猫を3匹くらいと犬を1匹飼っていて
  今グミ食べたいからグミにしよう、っていって
  猫の名前、グミにしました」

編集でカットが入り
 
 「好きな動物がアルパカなので、アルパカ飼いたいです」

という他愛のないしゃべり。
 


AKBを手放してしまったソニーが、乃木坂を結成する際、
 もう失敗が出来ないから、アイドル活動経験者を採用した
  が、川後もその一人(旧芸名 川相陽菜)で
       あったなどとは今更言うのも恥ずかしい  ヾ(^^:;)....


漱石文学を悪くいうとイヤな顔をする人がいるが、さすがに
この「文鳥」を名作だというのは少数派だろう。


文鳥が漱石の家に来た、来たはいいが、飼うのに難儀して
最後にはエサをやらなかったので死んでしまった・・・

こんなもの、私小説だろう c(^、^ )ヾ(--:;)...


一方の映像だが、このとおり鳥カゴのみで文鳥そのものは
登場しない。


川後が鳥の羽を手に持っている画像をみるとどうにも、

もう少し演出を加えられなかったか、という気になる。


置物の鳥でいいから、ズームして
        段々と大きくなって行くとか・・・

あ、それだと「鳥を見た」になってしまうか ヾ(^^:;)...


鳥を出すことより、文中の「昔 美しい女を知っていた」以降
の文章で川後を接写で撮影することに演出家は注力した・・・


と、好意的に解釈しておこう c(^、^ )ヾ(--:;)...


朗読は、前回の川村よりは上手いが、まあ平均的な出来
というところか。


次回の朗読は、能條愛未。    
作品は、横光利一「笑われた子」。


でわ、また~ (^.^)/~~~