イマの自分

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お久しぶりです。ついに書作にも新入社員が入りました。

仕事の分担以外にも新鮮な目で「書作」を見てより良い雑誌作りを共にしていきたいです。

さて、2018FIFAワールドカップロシア大会がいよいよ準決勝を迎えます。

ヨーロッパでの開催では今回も南米勢が苦戦。優勝経験のない国が2つ勝ち残り盛り上がっています。

サッカーファンの中にはご存知の方も多いかと思いますが、20年周期の法則というものがあります。

20年に一度必ず初優勝の国が優勝するというものです。今回の場合はベルギーとクロアチアです。

ベルギーは日本を破った国として応援している方も多いかと思いますが、書作人は個人的にクロアチアを最初から応援しております。

スター選手であるモドリッチが好きなのもありますが高校生の時にユニフォームを着ていたからかもしれません。

何故あれを後輩にあげてしまったか未だに後悔。。。

今夜と明日夜の準決勝、どこが勝ちあがろうと決勝と楽しみです!

 

そして、いつもいつもサッカーと書道を結びつけてしまう書作人です。

今回は書作人もプレーをしていたGKである日本代表の川島選手に注目です。

いろんな批判を受けながらもチームのために必死にゴールを守っていました。

西野監督が使い続けたのは、テレビを通して、試合しか観られない我々には伝わらない存在感があったのだと思っています。

今大会で気になったのは、歳を重ねることによってプレーの質が変わるということです。

川島選手は2010年南アフリカ大会で素晴らしい活躍をしました。

反射神経と身体能力を活かしたセービングと溢れ出る気迫でグループリーグ突破に貢献しました。

しかし、あれから8年。やはり衰えは顕著だったと思います。

元々ポジショニングは良くないと思っていましたが、今までは運動能力でカバーできていました。

失点につながった場面では特に目立ってしまいました。

ただ、GKのポジショニングは非常に難しいテクニックの一つです。

ボールが少しでも動く度にそれに合わせて修正しなければなりません。

その一歩、半歩のズレが失点を招いてしまうことになります。

 

自分の年齢、体力、運動能力等を踏まえたうえで、積み重ねてきた経験、磨き続けた技術を披露しなければなりません。

危ない場面のスーパーセーブもありましたし、三大会出場の経験は必ず活きていたと思います。

ですが、自分の能力の低下をきちんと正確に把握していたのかが気になります。

現状をしっかり把握できていれば違う選択、ポジショニングで失点を防ぐこともできたのでは。

書道で作品を制作する際にも、自分を客観視することはとても大事なことだと思います。

若い頃と同じ作品を書けることも素晴らしいですが、イマの自分に何ができるかもう一度考えたいと思います。

自分を知ることが何か飛躍のきっかけになるかも。と無理矢理?書道に置き換えて観戦していました。

今後の川島選手をはじめとした代表選手のさらなるご活躍を期待しています。

 

久しぶりに書いての長文、失礼いたしました。

 

他者の目

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書作人が兄と慕う先輩のお父様が傘寿の個展へ向けて作品制作をされています。

その様子を綴られている中の言葉が気になったので紹介いたします。



 ―ごく一部の方ではあるが、作る側にいる人の目ではなく、純粋に良いものを「美しい」「素晴らしい……」と素直に見てくれる人の目の方が怖い。

 展覧会場で、作品の前で小声で語り乍らみて下さる人が(私がその作者とは気づかずに)「これ、若々しいよネ……」「この線、強いね……」などと云って下さる声を耳にすると、しばらく眠れないほと嬉しいものである。―


この文の前には、作る側の人間は苦労を知っているために「愛情ある表現で、一部の良い所のみを評価してくれる」とあります。



作品制作において、書道をしている方、携わっている方の評価だけを気にし過ぎてはいけないと考えますが、かと言って関係ない方だけの評価を求めることもできません。

専門家を納得させた上で芸術として万人に認められるような作品…そんな作品は現実的に生まれる可能性は低い…しかし追い求めなくてはならないと思います。

真摯な態度で傘寿展に向けて制作を続ける先生の姿勢に身が引き締まる思いでしたので勝手に文を拝借しました。


また、会場で自分の作品について見知らぬ方が述べている感想に耳を立てる、そんな経験は皆さんあるかと思います。

聞いてしまうのは怖いようで、でも気になって仕方がない!

聞こえてきた言葉は知り合いに言われるよりも心に響くこともありますね。

傘寿展に向けて「若々しさ」と「強さ」を意識されていることにも感服いたしました。


展覧会の成功を心からお祈り申し上げます。



―展覧会のごあんない―


浦和

第41回 埼玉書道三十人展

2/23~28

埼玉県立近代美術館 048-824-0111


 

大阪

第81回浪速書道展

2/16~21

大阪市立美術館 06-6771-4874


父と子のうた

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お久しぶりです。

今日は展覧会のご案内です。


ミュージアム・コレクション・スペシャル

鷗亭・卓義 父と子のうた


於北海道立函館美術館・特別展示室

5月31日(日)~7月9日(木)

 月曜休館(祝日・振替休日の場合は開催し翌平日休館)

 午前9:30~午後5:00(展示室への入場は午後4:30まで) 


書作の創刊者である金子鷗亭先生と書作の発行人であった金子卓義先生父子の作品展が北海道立函館美術館にて開かれることとなりました。

現代では当たり前のように広く認識されたジャンルである近代詩文書、その父と呼ばれる鷗亭先生と、さらに発展、広めさせることに尽力した卓義先生の2人の作品だけによる父子展は初めてのことで、合計約30点の作品の展示となります。


芸術的分野において、書道に限らず一般的に作品が師匠に似ることが多いと思いますが、鷗亭先生に師事していた先生方はそれぞれの書風を確立していきました。

同じ近代詩文書による表現でも多様な表現を試行錯誤し、その中で独自のスタイルを追い求めていた先人達の努力の賜物だと思います。

卓義先生も父である鷗亭先生が師でしたが、発表した作品の傾向、古代文字への憧憬などは師のそれとは異なるものでした。


「師を否定せよ」

という言葉は我々の頭に常にあります。

自らの作品を制作する時以外にも、他の方が書いた作品を観る際にも常にその言葉があります。

しかし、この言葉を体現できたことが果たしてあるでしょうか。

書作人はまだその実感を得たことはありません。

本当の意味で師を否定することは本当に難しいことです。


今回の展覧会は「父と子のうた」と題することからも父子の展覧会、と思い鑑賞される方が多いと思います。

しかし、同時に師とその愛弟子の一人の展覧会でもあるのです。

そして、師であり親であり、またライバルでもあった鷗亭先生をどう凌ぐか、その卓義先生の葛藤が感じられるかもしれません。

皆様の眼にはどう映るでしょうか…。


卓義先生が生前に「鷗亭先生に比べておれは…」と、秘かに話してくれたことを思い出しながら書作人はオープニングに馳せ参じます。


北海道立函館美術館の皆様と関係者の方々には、素晴らしい企画展を開催していただき、心より感謝申し上げます。

多くのご来場者の方々に楽しんでいただけることを願います。