グランドメッセージ | 魔法の言霊――寿詞(よごと)説法師が贈る人生のヒント

魔法の言霊――寿詞(よごと)説法師が贈る人生のヒント

おめでとうございます!

『魔法の言霊(東方出版刊)』の著者・橘月尚龍です。
ボクが、この本を上梓したのが2002年――
それから世には同様の表現があふれて玉石混合で、
わけ分からん状態になってます。

そこで本家としてのメッセージを発信することにしました。

 人生の本舞台は常に将来に在り!


 これは清廉潔白を旨とし「憲政の神さま」「議会政治の父」として知られる孤高の政治家・尾崎咢堂(行雄)翁の有名な言葉だ。
 また彼は風流を解し、国花である桜・ソメイヨシノを友情の証としてアメリカに贈り、その返礼として日本にハナミズキをもたらしたことでも知られている。

 咢堂翁は逝去の前年である94歳まで現役として国会議員を務め、世界平和と民主主義のために生涯を捧げた。その原動力となったのが、この「人間は齢(よわい)を重ねれば重ねるほど、その前途が益々多望なるべき(ひとは年を取れば取るほど前途は輝かしい)」という人生観である。



 もちろん、このGGマチュア倶楽部は政治的な活動を目指しているのではない。あくまで咢堂翁の人生観を生きかたの手引きとして活用させてもらおうということだ。もっと広い日本社会すべて……ひいては人間社会が対象となる。

 超常識の営業鉄人・岡田和芳が提唱する「日本を元気にする」というグランドコンセプト。そのために「まずはgg世代が元気になって、お手本を示す」ためのバックボーンとして寿詞説法師・橘月尚龍が撰び出したにすぎない。もっというならgg世代、いや、すべてのひとびとのコンシャスネス(気づき)を喚起するためのメッセージなのである。


 あるひとがいった――

 どうか、わたしから歳(という年月)を奪わないでほしい。なぜなら歳は、わたしにとって、かけがえのない財産なのだから……


 そうなのだ。すべてのひとにとって年月をかけて蓄積した知識・経験・資産は、まさしく富(財産)なのである。と、同時に――それらは次代のために使われてこそ、本当の価値を生ずるのだ。

 にもかかわらず、引退と称して、これらを無駄にしてしまう。知識も、技術も、ノウハウも、預金残高も、土地建物も、有価証券も……あの世には持っていけない。それをただただ消失させることは「狂気の沙汰」ともいえるだろう。


 そうだ。シニアだとか、シルバーだとか、エイジドと呼ばれて……達観を装い、隠居していては未来はない。自ら「年配者をいたわれ」とか「年長者を敬え」などというほど虚しく、かつ傲慢なことはない。
 だれからも――頼りになる知恵袋、生きざまのお手本、愛すべき助言者、未来社会のパトロン、生涯青春の実践者……として敬愛され、自然にそう遇される存在でなければ意味・意義がないのだ。


 しかしながら、バブル崩壊からの失われた20年を経て――いくらアベノミクスといおうが……相変わらずGG世代に元気がないことは否めない。

 さらに哀しむべきことは、これから社会を担おうとする中堅や若者たちは「さとり(あきらめ)世代」と呼ばれ、ことさらに行動を起こそうという気概がたりないのが現実だ。それは若い世代は社会が元気だった時代を知らないためであり……ひとは知らないことはできないし、責任を負うこともできないからである。

 このことは、ひとえにGG世代の責任でもあると考える。なぜなら元気な時代を経験したGG世代が、その財産(資産、知識、経験)を若い世代に伝えていないため――日本が元気にならないのである。未来に希望を持てないのだ。


 ならば、まずはGG世代が元気になり、お手本を示すことが大切だ。
 

いまいちど自分を磨き、次世代へ財産を手渡す――敬愛される人生の先達であるマチュア(成熟者)として輝く存在とならねばならない。

 GGマチュア倶楽部は、これからの輝かしい人生の本舞台に臨む成熟者と次代を担う世代が、相互に刺激し合い、楽しく真摯に切磋琢磨するステージなのである。