からの続き
☆以下、長文です
フリーの旅で
友人と一緒に訪れたイタリア。
ローマのマルグッタ通りは
通称 芸術家通りと
呼ばれているところ。
その通りを歩いていた時
キャンバスを小脇に抱えた
サンタクロースみたいな
おじいちゃんに出会いました。
明るくフレンドリーな方で
一緒に写真を撮りました。
横に立つと
そのおじいちゃんは
ぎゅ~っと、肩を抱き寄せ
ほっぺにキスをしてきます。
おじいちゃんもまた
ストレートなんやなぁ。
アリタリア航空のキャビンクルーは
男子の方がマメに動いています。
食事やら飲み物やらは
すべて男子が運んでいるのです。
当時のアリタリア航空の制服は
アルマーニのシックなデザインでしたよ。
そういえば
リストランテでもたいてい
男子が食事を運んでいたっけな。
さて。
飛行中にゆとりの時間が出来ると
クルーの男子の一人が
離れた位置から
ニコッと笑いかけてきます。
そして
さりげなく側に寄ってきては
個人的に話しかけてくるのです。
それも
わたしの席の横の通路に
立膝になって座り
目線の高さを低くしてです。
で、
趣味は何ですか?とか
なんちゃらかんちゃら
訊ねてきたのでした。
それにしても‥
ホテルマンといい
キャビンクルーといい
プライベートとお仕事の境界線が
実に曖昧なんやね。
けれども
いやらしさはなくて
日本人女子は
だんだん麻痺してきます。
それが普通なのかと‥。
アリタリア航空の男子クルーは
皆さんイケメンでしたよ
お次は‥
11月だというのに
時期早くも
雪の降るベネチアでの出来事です。
折角来たのだからと
サンマルコ広場の塔に昇ってみました。
ところが
塔の高い位置では
かなりの吹雪であたりは真っ白。
何も見渡せないほどです。
しかも
凍えるほどおそろしく寒すぎる!
なので
すぐに塔を降りました。
塔内で管理番をされている
おじさんに
寒いよ〜!
寒いよ~!
そう話しかけて
かじかむ手をさすっていると
そのおじさんってば
即座に
こっちへおいで
と言って
かじかむわたしの両手を
あったかい肉厚の手で挟み
ふぅ~
ふぅ~
と、あったかい息を
吹きかけてくれるんです。
その行為もやはり
いやらしさはなく
おじさん
やるねぇ
さりげないねぇ
さらにさらに
大好きな
聖フランチェスコさんが
いらっしゃる
大好きなアッシジでは
アッシジ駅に到着してから
教会行きのバスがよくわからずで
ウロウロしていると
そこに
修道士さんたちがやってきまして
私たちも
教会に行くところだから
一緒に行きましょう
そう声をかけてくださいました。
さすがに修道士さんたちは
バスの中でやたらと
話しかけてこなかったですね。
アッシジからの帰りは
バスに乗り遅れてしまいました。
そこに
地元のおじさんが通りかかり‥
どないしてん?
と、声をかけてくれまして。
もちろん、
関西弁ではありませんが‥
軽トラックに乗せてもらって
駅まで送ってくれたんです。
レイエ モルト ジェンティーレ
ほんとに助かりました。
イタリアの男子たちは
すぐに
手を握ってきたり
キスしてきたり
ウインクしてきたり‥
それは
ただの社交辞令かもしれない。
ただの女性好きかもしれない。
それを差し引いても
陽氣で情熱的で
表現がストレートで
少年のままのような無邪気さがあって。
イタリアの男子たちは
その時
その一瞬を
楽しんでいるんだなぁ
そんな印象でした。
イタリアの男子たち①に記した
旅情という映画では
(1955年作)
仕事一筋で
氣づけば年齢を重ねていた
アメリカ人女性ジェーンが
ベネチアに一人旅をします。
そして
イタリア男子と恋に落ちます。
甘いマスクのおじさんです。
ジェーンは真面目でお堅く
曲がったことが嫌いであろう
夢見る夢子さん。
そう、恋に対しても。
そんなジェーンに対して
(キャサリン・ヘプバーン)
愛を
難しく考えないで
愛は
考えるものではない
彼はそんな言葉を投げかけます。
もっと生々しい言葉もね。
ジェーンが恋した彼は実は
既婚者だったわけですが‥
最初はそのことに氣づかず
純粋に恋する喜びを知るのです。
けれども
既婚者であることがわかり
さらに
旅先で出逢った身近な人たちの
裏事情をも知ってしまったことで
ジェーンは大きく失望します。
汚いわ!と。
不義うんぬんについては
ちょっと置いといて‥
ジェーンは
恋する情熱や喜び
失望を経験します。
この映画の原題は
サマータイム
熱く密な
サマータイムの出来事。
そして
ジェーンは決意をします。
列車の窓から身を乗り出して
大きく美しく
手を振る最後のお別れのシーン。
その時のジェーンの表情に
夢見る夢子さんの世界から
一歩外に踏み出したように感じたのでした。
サマータイム
わたしをベネチアに
いざなってくれた映画です。
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イタリア料理はとにかく
ボォ~ノ ボォ~ノ
毎日食べても飽きません。
ですが
住むとなると・・ どうでしょうね?
スリにバッグを
ひったくられそうになったり
ローマのテルミニ駅付近では
ジプシーがグルになって狙っています。
お店のカウンターで注文していた
ほんの5分ほどの間にも
友人はリュックから
お財布を抜き取られましたし。
治安の面となると怖いですね。
日本はまだ安心できますね。
初めてイタリアに行った当時は
イタリアへの直行便がまだなく
アラスカ経由でした。
アラスカでは
いったん飛行機から降りて
免税店でお買い物ができました。
アラスカは今後はもう
行くことはないでしょう。
飛行機の中から
そのアラスカの空に
幻想的なオーロラを
運良く見ることができましたし
貴重な体験が出来たことは
とてもラッキーでした。
読んでくださり
ありがとうございました。
ヴァチカン博物館の
うずうず螺旋階段
ローマはポポロ広場のリストランテ
パスタが絶品でした
人は思い入れのあるものが出来ると
そこにエネルギーを注ぐことができる。
当時わたしは
イタリア語を独学で勉強し
その後、会社が終わってから
大阪市内のとある学習センターで
大学講師から学ぶ
イタリア語講座にも通いました。
いまではイタリア語は殆ど
忘れてしまいましたが
当時は拙いイタリア語を駆使して
旅先での会話を愉しみました。
イタリア人は英語が話せない人が多かったかな。
特に地方はね。
あの勢いは何処へ? ←遠い目( ̄ー ̄)
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