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昨日の練習で内押受蹴を行いました。
攻者の上段振突に対して、開構の布陣から、内押受で守り足刀で返す技です。
この「足刀で返す」という指定について説明しました。
なぜ足刀?
なぜ足刀という指定があるのでしょうか?直蹴ではまずいのか?
法形で指定されてるからなんとしても足刀で蹴り返す!という人もいるかもしれません。それはそれで良いんだと思います。基本に忠実で素晴らしい。
ですが、「指定されてるから」だけで行うのは『技のための技』になってしまうのかと危惧しています。
相手の攻撃がへちょく、内押受でなくても防げるようであれば、直蹴で良いのだと思います。
まず相手が振突という強力な攻撃であり、手受けでは受けきれない。なので腰をしっかり入れて受ける必要が生じる。
腰がしっかり入ると、膝は横を向き、相手に対して体側を向けてしまう形になります。だから「足刀が相応しい」となるはずです。
この術理への理解なく、「技のための技」にこだわり出すと、「守破離」を超えてあらぬ方向に進んでいくリスクがあるので要注意と思っています。
そもそも内押受蹴ってなに?
話は脱線しますが、私は内押受蹴って習った記憶がないんですよね。外押受蹴は記憶にありますが。
この外押受蹴含めて「押受蹴」とは何者なのか実は私はわからないんです。
蹴りではなく、内押受突・外押受突は教範に「押受突(内・外)」として記載されています。個別の技ではなく同じ技の内と外という扱いなんですね。
では「押受蹴」は??
実は教範には記載が見つかりません。
もっとも天王拳に『振天二』があるので、乱暴に言えば内押受蹴はそこに内包されてるとも言えるのかもしれません。
ただ、相手が強烈は振突で攻撃、かつ振突の間合にもかかわらず、片足を上げて不安定な状態で返す技というのは少し理解し難い部分もあります。(振天二もあるのであまり強くは言えませんが)
懐疑的・批判的な見方も含めて、術理を理解しようと努めることは大切と思います。
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