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以前聞いた面白い話があります。

 

この本に書いてあったことかと思いますが、記憶違いであればすみません。

子どもにマシュマロを1つ与えてこう伝えます。『今食べずに我慢したら後でもう一つあげる。でも、食べちゃったらあげないからね』

 

こう伝えられた子どものうち「食べてしまった子」と「食べなかった子」を長期的に追跡調査した結果、2つのグループには年収に有意な差が出た。

 

という話です。

 

自制心の効く子と、そうじゃない子で今後の頑張り具合が変わるんだなー。なるほどな。と思いますが、この話の面白いところはここでは終わらないところです。

 

 

 

子どもの自制心の背後にあるもの

この「食べてしまった子」と「食べなかった子」のグループをより調査していくと、その親が「子供に対して嘘をつく親かどうか」ということと強い相関があったということです。

 

これは、再度なるほどー!と思いました。

 

相関性から因果関係に早計に結び付けるのは好ましくはないですが、それでも私はこう思ってしまいました。

 

「我慢したらあとでもう一つあげるよ」と言った親が普段から嘘をついていて「もう一つあげる」という言葉が信用できなかったら、むしろ聡明な子ほど「今食べる」を選ぶのではないでしょうか。

 

将来的な約束をもとに自制が利くのは、そもそも将来の約束の信頼度が高いからです。運用でもそうですよね。信用が低ければリスクプレミアムが高くないと取引できない。

 

「我慢したらあとでもう一つあげるよ」と言ったにも関わらず、子どもがマシュマロをたべてしまったのだとしたら、子どもの自制心の話もあるのかもしれませんが、子どもから見た親の信用度が「将来のマシュマロ1個」に劣ったと考えられるのかもしれません。くぅ!辛辣えーん

 

親と子の信頼関係の話ではありますが、子どもの行動選択のクセはいずれその子自身の行動パターンになり、そして人格形成につながっていきます。そこまで来ると「その子自身の自制心」という話になってしまう。

 

そうなる前に、いい行動パターンを馴染ませられるようにしたいのですが、そのために必要なことは「信頼関係」にあると思うと、道院長ないし父として指導者の任を任されている者としては身につまされる思いです。

 

少林寺拳法の創始者である宗道臣も「少なくとも弟子に向かっていったことは、日常の中で貫いていってほしい」と言っています。信頼関係ということかと思います。

 

 

 

 

・・・私も頑張ります!!

 

 

 

 

 

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