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他人から何か教えてもらったときに「参考になります!」「参考にさせていただきます」とよく言うと思います。今日は古巣の先生から教わった言葉遣いとその精神性について記載したいと思います。

 

 

よく使われる言い回しを見直す

「参考にさせていただきます」という言い回しはよく使われて言うと思いますし、特段悪意のある言葉ではないと思います。むしろ謙虚な姿勢すら感じさせる言葉なのかとは思います。

 

先生に言われたのは「『参考にさせていただく』というのは『参考程度にとどめる』という意味にもとられる。言うなら『勉強になります』と言うべきだ」ということでした。

 

 

参考程度にとどめるという意味にとられる。。。そんなまさか、と当時(四半世紀前)には思いましたが、一度そう思うともうそうとしか思えなくなるところが面白いです。

 

自分が言われる分には何も気にしませんが、自分が言う時には気を付けたいと思っています。

 

 

立場に応じて言葉を変えるべきもの

自分が何かを教えてもらったときには「勉強になります!」というようにしていますが、では自分が誰かに何かを教えた場合に「勉強してください」とはさすがに言わないですよね。

 

この場合は「参考になればと思います」ぐらいな言い回しにするべきかと思います。こういうのってよくあると思います。

 

よくお祝いの席などで、何か包んでいただいた場合に表書きに「寸志」と書いてある場合があります。大学の部活あるあるな気がしているので事例でいうと、部活の〇周年記念とか、代替わりの交代式とか、そういう席でOBの先輩がご祝儀袋に「寸志」と書いて現役の主将に渡したとします。受け取った主将がみんなにそのことをお伝えしようと「先ほど〇〇先輩から『寸志』をいただきました。〇〇先輩、ありがとうございます!」みたいなことを言う、そんなことです。

 

もはやほほえましくすら思いますが、「寸志」は「寸」という言葉に表されるように「ちょっとだけど」とか「つまらないものだけど」という意味があり、それをそのまま「寸志をもらった!」というのは人によっては「少ないけど!」という意味を含んでしまう可能性があります。日本語って難しい。

 

「ご厚志」とか「お心添え」あたりが無難なのではないでしょうか。敬語と謙譲語の話と言ってしまえばそれまでですが、やはりそこには相手への思いが入ります。

 

「お客様は神様です」は店員が心構えとして言うべき言葉であって、客サイドが思ったら単なるクレーマー予備軍である、という話と同じですね。

 

 

古巣の先生からは、言葉遣いとかそういう人との関係性に関することを多く学んだ気がします。どれだけ活かせているか甚だ怪しいですが、大きなミスをしないよう日々気を付けて生きていきたいと思います。

 

 

 

 

 

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