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本日は嗜好を変えまして、少林寺拳法をやったことない人に雰囲気を感じていただこうと技のご紹介をします。



ご紹介するのは「前指固」!!

少林寺拳法経験者の方は「なぜそんなマイナーな技を(^_^;)」と思われてるかと思います!笑


まず、動画でイメージをつけて見ましょう。


この↓動画の0:20あたりでやってます。寝転んでる相手の指をぐっと曲げてるやつです。


技の形

寝そべってる人(別に寝てなくてもいいです)の手首を、人差し指ごと丸め込むように、手のひらが手首につく方向に曲げる(掌屈させる)だけです。


ぜひ皆様もご自身の手首でやってみてください。ちょっと痛いはずです。



可動域

まず初級、といったらあれですが人の関節には曲がる範囲に限界があります。これを可動域と言います。


可動域を超えると痛い!


ので、グッと曲がると痛い!超シンプル。最初はこんな感じで結構かと思います。


人体構造

とはいえ、それってあまり深掘りしょうがないですよね。


試していただいた方は体感されたかもしれませんが、曲がると人差し指周りにつまりのようなものがあり、手首から肘の方に指三本分ぐらいのところに張るような痛みを感じたのではないでしょうか。


技には技たる「しくみ」があります。


人の体には示指伸筋という筋肉があります↓



この筋肉、少し短くてですね。グーを握って手首を掌屈しようとすると長さが足りず痛みが生じます。


この性質を利用して技にするんですね。科学的ですね!(これが言いたかっただけ説があります笑)



試してみよう!

手のひらを開いた状態で掌屈をすると、90度ぐらいまではストレスなく曲がりますよね。

今度はグーを強く握った状態で掌屈をして見てください。きっとさっきほど曲がらないですし人差し指の付け根が痛いはずです。これです。


もしくは手を開いた状態で手首を曲げて、さらに曲がるように押し込んでみると、、、多分人差し指だけピンと伸びるのではないでしょうか。これです!

その性質を利用して、人差し指と手首を同時に丸め込むようにやると、相手には激痛が!っていう寸法です。


理を知ること

少林寺拳法では修行の心得として「理を知ること」というのがあります。


闇雲にやるのではなく、なぜこれが有効なのかを理解しながら学びます。脳トレになるとともに、当然体も使いますので運動にもなります。


前指固の例で言うと、示指伸筋が伸びない方向に手首をひねる(例えば鍵を開けるような横の捻り)では、しっかりと掛けられないことが、示指伸筋という理を持って理解できるわけです。


まとめ

前指固を例に、技の説明をいたしました。


筋肉を伸ばすので一時的な痛みは走りますが、大抵数十分で回復します。決して関節をへし折ったりなど相手に怪我をさせようとするものではないのです。


こういうところに少林寺拳法のスタンスを感じ取っていただければ幸いです。





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