松戸上本郷道院のブログへようこそ!
本日は一般財団法人少林寺拳法連盟(東京都少林寺拳法連盟)主催で行われた『世界大会』のお話をスタッフ視点でお届けします。
世界大会スタッフ
世界大会は東京都少林寺拳法連盟が主催しており、お隣の千葉県連盟にも応援要請がありました。そりゃ規模を考えると当然ですよね。
千葉県から(たしか)20名、うちの道院からは私含めて3名お手伝いに参加しました。
お手伝い内容
まずもって朝が早い。準備万端の状態で出場拳士や一般観覧者をお迎えしないといけないので、2日連続朝6時20分には九段下の日本武道館にいなければならない。やっぱり朝が早いのはしんどいですよね。
うちの道院からの3名は『警備』というお仕事でした。
門下生に「大会スタッフ手伝える人はよろしく!」と声がけした際に、こんなことを言われました。
「え?世界中から有段者、しかも世界大会出場レベルの人が集まるのに僕たち(多くは級拳士)が彼らの警備するんすか?!」
それを言っちゃおしまいよ笑
実際は拳士を警備というか、不測の事態に備えて大会進行と拳士の安全全般を護るのかなと思います。
スタッフと作務
警備の細かいお仕事は置いておきまして、正直びっくりしたのは、世界大会という大舞台にも関わらず、かなり丸投げ感のある現場だったというところです(すみません)
でもでもでも!これは悪口でなく、私はとても好きでした。
言われたことを単にこなすのではなく、自分からやるべきことを探してやる!
作務とは一般的に道院内の『掃除』を指すことが多いですが、その本質は『務めを作る』です。汚れがあれば自発的に掃除するし、壊れてるものがあれば直すのです。道院という普段通う場であれば汚れやすい場所や壊れやすいものはなんとなく分かってきますが、ここは日本武道館。四年に一度の(というか人生初の)世界大会。右も左もわからない。それでも探して先回りして整えるのです!
作務の精神でスタッフにあたると、指示待ちとは違った積極的姿勢で取り組めますし「これこそが修行」と思えます。
もちろん、指示がなければずっと控え室で座ってるような人も正直いました。それでも良いんです。作務なんですから。まぁ良くはないですけど、そういう参加の仕方をした人こそ、本当にしんどい二日間を過ごされたのではないかと思います。
スタッフ参加者の心情変化
道院から参加した他の拳士が道院のLINEグループで以下のような気持ちを記載してくれました。
大会には選手としてでもスタッフとしてでも参加する事に意義がありますし4年後の世界大会が東京であるならスタッフでもいいので是非是非参加してもらいたいと思います。
間違いなくプライスレスな経験が出来ると思いますし何か新しい感情が芽生えるかもしれません。
私は出来れば選手として参加したいという感情が湧きました。
これを門下生が言ってくれたことがとても嬉しかったです。どうしても道院長としての立場のある私から「みんなスタッフ参加してみましょう!」と呼びかけても、いや呼びかければ呼びかけるほど、お仕事感が強まっていくと思います。
自ら進んで貢献するためだったり、何か新しい感情が芽生えることを期待してだったり、何かそういう気持ちでこのしんどいお仕事を取り組むことって本当に素晴らしい修行だと思います。
私たちは自己確立・自他共楽の修行をしています。自己犠牲のみとなってはいけないというのは当然として、余力があるのであればぜひみんなのために何かを尽くす。そうありたいなって世界大会を通して改めて思いました。
世界大会について様々な思いが交錯し、それをまとめるべく時間を空けたものの逆に収拾がつかなくなってしまいましたが、何がしか残しておきたくブログとしました。

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