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拳系のひとつ「鶴立拳」についてお話します。こちらも剛法に属する拳系です。







鶴立拳とは

鶴立拳も、白蓮拳における「段攻防」と同じくその拳系の代名詞的な言葉があります。それは「波浪脚撃」です。


波浪は名前の通り、波のように「寄せては返す」イメージで、その脚撃ですから足で行うわけです。


言ってしまえば足で行う段攻防、白蓮拳の足版が鶴立拳です。



鶴立拳の例

まさかの、ひとつも本山公式の動画がありませんでした😭


ので、拾い物で。怒られたら消します。


金的蹴膝受波返(0:05)



廻蹴三防受波返


段蹴三防受段蹴返



鶴立拳のこだわり

鶴立拳は足でやる白蓮拳のように言いましたが、足で捌くと言う事は片足立ち(鶴立)になるということです。片足で立つので鶴立拳と言うのだと思います(え?それって鶴じゃなくてフラミンゴ🦩では?という問いは少林寺拳法界では絶対の禁句です。うそです。)



鶴立のままやりますので、絶対的に安定した軸足が求められます。よく初心者が足先の捌きと蹴りにばかり気がいってしまいよろけながらやる様子を見かけますが、この拳系こそ自分の中心というものを意識しないとうまくいかないと思っています。


蹴っ飛ばすような大振りな蹴りではなく、中心から一瞬弾きだす、そしてすぐ戻せる蹴り(あるいは膝受)だからこそ、寄せては返す動きになるし、安定した波浪脚撃を実現できるのかと思います。


そして、白蓮拳同様膝受をどこまでしっかりやるのか、受けと蹴りが過度に分化しないように、かと言って受けが機能しないようなことにはならないように、「寄せては返す」の言葉の中に込められたこのバランスを体得するのは非常に難しくまたやりがいのあるものと考えています。


鋼のようにしっかりしながらもしなりのある軸を養成するのが、私の鶴立拳に対するこだわりです。鶴立拳こそ、足先でなく「軸」です。



鶴立拳から学ぶ思想

また、あまり練習量のない割に、メディアでの露出が激しいという少し特殊な位置付けの技でもあります。


相手の蹴りに乗じて、金的を蹴り返すというのは地王拳でも同様のものはありますが、発想の転換を伴うということで技術的な意味合いだけでなく、日常での心構えとしても有用です。つまり、本来的には蹴られると言う状況は、非常に強力な攻撃を仕向けられてるのでピンチなわけですが、見方を変えると「相手が自分の蹴りの間合いの中で金的を蹴りやすいように足を開いてくれている」とも取れるわけです。「ピンチはチャンス」を生身の攻防の中から体感できる技とも言えるのかと思います。


もっとも、そんな都合よく行くわけではなく、実践するには十分な修練が必要ですが。






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