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拳系のひとつである『三合拳』について。


正直言って、私も理解が不十分な拳系です。ので自分の感想多めです。


ですのでやはり、うちの門下生向けの内容です。




三合拳とは

三合拳は「中段に対する反撃を主体として、手で受けて足で返す技」の総称です。


なんでこんな分類なんでしょうか。仁王拳の「顔を狙った単撃に対するものだよ」という分類に比べてあまりにわかりにくい。


中国拳法では南拳北腿(なんけんほくたい)という言葉があり、手で受けて足で返すのが技術の主体であったと聞き及んでますが、その影響を受けてる説があります。ただ、他の関係もいろんな武道のいろんな影響を受けているにも関わらず、三合拳だけマルっとその特徴を再編成せずに残すことの意義が私にはわからんです。


まぁ細かいことは良いとして、とりあえず中段に対する攻撃を手で受けて足で返すのです。








三合拳の注意事項

三合拳は「攻者が一字構」であるという特徴があります。


これはなかなかに謎な特徴です。攻者に注文つけてくるわけです。


三合拳の攻者は中段攻撃から入りますので、中段突か中段蹴り。蹴りであれば「金的を守りながら蹴れ」という意味でしょうし、突きであれば(中段突きは非常に近間に入らないと有効でないので)大きく踏み込まねばならず、初動に蹴りを合わされるのを防ぐため、まぁ言ってしまえばどちらも「待ち蹴りを警戒せよ」ということかと理解してます(私見が入ってます)


また、待ち蹴をここまで警戒すると言うことは、守者の在り方としては「体勢十分でいつでも迎撃できる」ことが求められると推察します。それを裏付けるように、三合拳はとかく「誘いの構え」が多いです。


とりあえず、門下生の皆様は三合拳をやる時は必ず攻者は一字構でお願いします。


では、注意事項を踏まえて例を見てみましょう。






三合拳の例

下受蹴


下受順蹴



なんと2つしか動画が上がってない。



三合拳のこだわり

こだわりっていうのは、私のこだわりです。よその道院は知らないです(門下生向け)



下受蹴と下受順蹴は、個人的に無茶な技です。


突き、しかも中段突の間合いで蹴りを返そうというのは頭おかしい(言い過ぎ)


ではダメなのかというとこれは「足を抱え込むように引き上げる動作を学ぶための法形」と私は割り切っています。使える技と養う技があるのでは、という理解です。知らんけど。


三合拳はこのような「養う技」が多い気がしています。


一方で「手で受けて足で返す」は受即攻を体現した素晴らしい機構です。手で受ける腰の回転と蹴り足を送り出す腰の回転が、独楽のように一致すると三合拳だな!って気持ちになります。


また、相手の手の攻撃(突き)に対して蹴り返すと思うと、体捌きが遅れると蹴りの間合いを潰され、逆に早すぎると、突くのを途中で辞められてしまい、こちらが体勢を崩すだけになります。体捌きのタイミングはよくよく研究するべきと思います。


さらに、蹴り返すのですから当然に片足になります。撫でるような蹴りではその後やられてしまうのが火を見るより明らかです。蹴り込みでしっかりと相手との間合いを切れるような蹴りが必要になることと思います。


こだわりだしたらキリがないですが、このようなことを意識しながら修めるのが三合拳だと思います。




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