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気が向いた時にブログに集中!計画的投稿なんて知ったことか!


なんて言うと怒られますが、投稿頻度にムラがあってすみません。


本日は普段とテイストを変えて技のお話をひとつ。




少林寺拳法には『消えた技』がある

少林寺拳法の技は数多くあり、技の名前と動きを覚えるのも一苦労です。


創設した瞬間から、創始者である宗道臣(以下、開祖)が作られた技の他、門下生からの発案で出来た技(認知技、と言うようです)があったり、基本的には技の数は増えていってるようなのですが、その中で一部「消えた技」がございます。


※開祖存命時は、開祖に認められることによって技は増えていましたが、開祖が亡くなってからは増えたと言う話を聞いたことはありません。



技が「消える」って??

技が消えるとはどう言うことでしょう?


技はもともと人間や物のように「目に見える物体」ではありませんので「消える」といってもよくわかりません。


少林寺拳法では、名称のある技は全て「少林寺拳法教範(以下、教範)」に記載されています。


普段皆さんがお使いの「科目表」は教範に記載の技の一部(といってもほぼ全てですが)記載されている簡略版とお考えください。


教範も改訂が加わり、版が変わることが幾度となくあり、その過程で「記載が消えてしまった技」があるのです。



それがここで言う「消えた技」であり、そのうちの一つが「逆天ニ」です。



逆天ニとは

名前から推測できる人もいると思いますが、逆天ニは拳系で言うと「天王拳」に属する技です。


開構で布陣しており、後者が上段逆突→中段順突の連攻撃を仕掛けてきた際に、順手の内受→順手の打払受の段受で受け、同時蹴にて返す技です。




昔は突天一も「突天一之形」って言ってたんですねー。逆天ニも正式には「逆天ニ之形」と記載されてます(左下)


有段者の方はわかると思いますが、似た技で逆天一もありますが、こちらは左右の手を使うのに対して、逆天ニは片手の段受で処理します(段受は天ニ系の特徴です)


私は結構好きですし、最初の内受を外受にしたりするとより受けやすいのに、なんでこの技が消えてしまったのか不思議で仕方ないです(ご存知の方いらっしゃればお教えください)



ま、組織としては逆天ニという技の名称が消えたことよりも、圧法や整法、金剛伝(錫杖)などを継いでる人がほとんどいないことの方がよほど大きな問題な気もしますが。



何はともあれ、消えた技「逆天ニ」でした。


こういうのを紐解くのもまた少林寺拳法の楽しさです😊



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