本日の法話です。小学生にも理解してほしい内容だったので、ひらがなで「しくみ」としています。


何事にも「しくみ」がある

「しくみ」って何かな?と聞いたら、小学生が「機械とかのやつ」と答えてくれました。


そうですね。機械は何か目的があって作られていて、その目的をうまくこなすためのあれやこれやが「しくみ」です。


でも、これは別に機械に限った話ではありません。



学校のテストで⚪︎が付いたり×が付いたりします。これだって、⚪︎になるための「しくみ」があります。


たし算やかけ算という「しくみ」、道のりと時間と速度の関係という「しくみ」、こういったさまざまなしくみを知っていないと⚪︎にはならないのです。


×になったら、悔しいし不甲斐ない。でもじゃあ自分がバカだったと言うこと?いえいえ、単に「しくみ」を知らなかったか、もしくは使いこなせてなかったのです。


何かうまくいかないことがあったら「やっぱり俺じゃダメだ」ではなく『うまくいくための「しくみ」が整ってなかった』と、そう前向きに捉えて、「しくみ」の方に気持ちを向けてほしい。


逆に、うまくいった時にも「なんでうまくいったんだろう?」と、その「しくみ」に目を向けてほしい。


全ては事象の移ろいであり、それは縁起の法則によって因果関係が成り立つわけです。(この話はしませんでしたが)


少林寺拳法にも「しくみ」がある

少林寺拳法にも「しくみ」があります。


法形と呼ばれるものが、なぜそのような形で技をやるのか。


いや、そもそも「技」とはなんなのか。


みんな修行中ですから、技が成功するときも失敗する時もあります。下手だから失敗する?その「下手」って何?あまり説明できる人いないですよね。


上手い下手は置いておいて、その技の「しくみ」が整ってなかったのだと思います。


技において「しくみ」とは「理」です。


少林寺拳法では各種理法を用いて技が構成されており、修行の心得にも『理を知ること』が求められています。




私自身にももちろん言えることですが、これから長い修行を通して、多くの失敗をします(成功もですが)。一喜一憂せず、成功も失敗も全て成長のための貴重な一歩になることを切に願っております。



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